「赤い服を買う人=派手好きで散財する人」義母が謎理論で嫌味を言うようになり...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:タヌ子
性別:女性
年齢:51
プロフィール:子どもはおらず、夫と義母の三人で暮らしています。仕事は週3、4回出勤+在宅ワークです。

「赤い服を買う人=派手好きで散財する人」義母が謎理論で嫌味を言うようになり... 11.jpg

義母(83歳)は自称「おしゃれ好き」で、若い頃は和服や洋服をたくさん買ったり、自分で作ったりしていたようです。

以前に引っ越しの手伝いをしたときには、セーター、ブラウス、スカートなどがそれぞれ何十着もあり、服を入れた段ボールだけで20箱くらいになりました。

それ以外にもハンドバック、靴、日傘などがそれぞれ30個以上あります。

義母いわく、服の色と靴の色と日傘の色を同系色で揃えないと気が済まないのだとか...私には理解しがたい感覚です。

若い頃はしょっちゅうタクシーでデパートに行き、大量に服や布地を買って、自分でスカートなどを縫っていたそうです。

モスグリーンやベージュなどの落ち着いた色の服が多く、上品な趣味だと思います。

しかし、全体に刺繍が入っているなど高級なものも多く、若い頃はどれだけ服にお金をかけていたのだろうかと思ってしまいます。

一方、私はほとんど服を買いません。

仕事のときに着る服も、大学卒業時に買った25年以上着続けているスーツを筆頭に、10年以上前に買ったジャケットやパンツを適当に組み合わせたものが中心です。

家で過ごすときには、10年以上前に買ったTシャツやトレーナーなどが中心で、衣装持ちの義母が「もう着ないから」と私にくれたお古のセーターなども着ています。

「タヌ子さんは地味なのね。いつも黒っぽい服ばかり着て」

「若いのだからお洒落をしたらよいのに」

私の服装について、義母の意見はなかなか手厳しいです。

そんなある日、私が20年近く着ていたグレーのかっぽう着が破れ、ポケットから物が落ちるようになってきたので新しいものを買いました。

スーパーの安売りコーナーで赤いかっぽう着が1000円で売っており、家事をするときくらいは赤いものを着たら気分も上がるかな? と思って購入。

家事をするときに着るようになったのですが、それを見た義母はなぜか喜びました。

「タヌ子さん、実は衣装持ちで派手好きだったのね。こんな赤い服を家の中でも着るなんて」

「赤い服なんて派手なもの、私はとても着る勇気がないわ」

そんなことを言い出し、ついには...。

「こんな赤い服を家の中で着るってことは、服にお金をかけてばかりいるんでしょう」

以前はデパートで金額も気にせず大量に服を買っていた義母が、久しぶりに1000円のかっぽう着を買った私になぜそんな嫌味を言えるのか...全く理解できません。

義母の奇妙な理論は持ち物にも適用されるようで、私が長年使い続けている仕事用の大きなカバンを見て、チクチク言ってきました。

「そんな大きなカバンなら高いでしょうね。私はそんなカバンは買ったことがないのに」

別に言われても気にはしないのですが、小さなハンドバックを何十個も持つほうがよほどお金がかかるはず。

不思議な基準もあるものだと、義母にチクチク言われるたびにモヤモヤしています。

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