<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:41
プロフィール:夫(51歳)、私(41歳)、小学生の息子の3人暮らし。共働き家庭です。
遠方で一人暮らしをしている80歳の義母は、夫と義兄(51歳と53歳)、2人の息子の自慢が大好きで、結婚したときから同じ話を何度も繰り返し聞かされました。
「近所の人が『息子さん、2人とも国立大学なんてこのあたりにはいないわよ!』って会うたびに言ってくれるのよ~」
義母はそう言いますが、実際は義母のほうから「うちは2人とも息子が国立大学に現役で入ったのよ」と自慢しているようです。
近所の人も自慢話ばかりされて、さぞかし嫌だろうと思います。
ある日、義実家に帰省したときのことです。
「うちの息子たちは高校も進学校に進学したのよ」
そう話し始めた義母に「また自慢話が始まった」と思いながらも、「お義母さんの育て方や教育がよかったんですね。すごいですね~」と嫌味を込めて返しました。
「そうなのよ。私は『睡眠が頭をよくする』と聞いて、息子たちが高校生になっても夜は9時前には寝かせていたからね」
鼻の穴を膨らませて自慢する義母。
高校生で9時前に寝るのは珍しいよな...それが率直な感想でした。
高校3年生は受験生ですし、いつ勉強するの?
本当にそうなのか、私は夫と義兄に直接聞いてみました。
「実際は部屋で起きてたけどね。いまだに母は9時前に寝ていたと思い込んでるから、話を合わせといて」
2人ともそう答えたので、あー、やっぱりと思いました。
「あの時代『炭酸飲料が骨を溶かす』と聞いて、うちの息子たちの頭が悪くなると困るから、受験生だった高校3年生の時は一滴も飲ませなかったのよ!」
あるときはそんな内容を誇らしげに語る義母。
きっと義母に見つからないように夫も義兄も飲んでたんだろうな、と思いつつ「そうだったんですね~」と無難な返事をしておきました。
軽く受け流すのが私の基本です。
でも、この発言はさすがに...。
「息子たちが中学生の頃、絶対に公立高校に受かると思っていたから、担任の先生たちが『滑り止めの私立高校を1校でも受験させてください』って言ってたけど完全に無視したわ~」
んんっ? これには目が点になりました。
いやいやおかしいぞ、と思ってスルーできずについ聞いてしまいました。
「受験期は風邪やインフルエンザの時期ですし、万が一受けられないなんてこともありますよね。本当に滑り止めの私立受験は1校も受けなかったんですか?」
「だって絶対受かると思っていたし! もし落ちたら、高校浪人すればいいだけでしょ!?」
高校浪人? でも、もしものために受けておくのが普通じゃない?
さすがに疑ってしまいます。
どうせ義母が大袈裟に言っているだけだろうと思い、夫と義兄に聞いてみたら...。
「このあたりでは余分に高校を受けないよ。だいたい高校の数がとても少ないし、高校浪人した同級生も何人もいるよ。というか滑り止め受験って何?」
どうやら義母の作り話ではなく、地域性の違いだったようです。
私の育った地域では、さまざまな事情で高校に進学しない子、進学できない子はいても、私立の滑り止めを受けなくて公立高校一本に絞りに、これに落ちて結果的に高校浪人をした子は、周りに1人もいませんでした。
「高校浪人」という言葉さえ、義実家で初めて聞きました。
何でもかんでも義母の大袈裟と決めつけないほうがいいと勉強になりました。
ただ、こればっかりは受け入れられないな~と思ってしまった私でした。
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