<この体験記を書いた人>
ペンネーム:クロ
性別:女性
年齢:44
プロフィール:上は社会人、下は小学生の5人のママです。子どもたちの成長を見守りながら、悪戦苦闘して頑張っています。
我が家は、私(44歳)と夫(43歳)、そして長男(20歳)、次男(15歳)、三男(10歳)、長女(19歳)、次女(12歳)の7人家族です。
これは三男がお腹にいる頃、10年ほど前の話です。
赤ちゃんがお腹にいることが分かり、子どもたちにそのことを話すとき、どういった反応をするのか少し不安でした。
経済的に楽ではなかったことや、兄弟が多いため子どもたちには我慢させているところがたくさんあるのが理由でした。
また一人、兄弟が増えることを喜んで受け入れてくれるだろうかと...。
しかし、すぐにそんな不安は子どもたちの笑顔を見て消えました。
次男(当時4歳)も「弟かなー妹かなー。弟だったらいいなー」と嬉しそうにしていました。
「弟だったら(次男には)お兄ちゃんもいて、お姉ちゃんもいて、妹もいて、弟もできて、勢ぞろいだねー。すごいねー」
そんなことを言って、一緒に笑いあいました。
しかし数日後「お母さん、もう赤ちゃん産まないでね」と急に次男が言ってきました。
突然の言葉に驚き、頭が回らず固まってしまいました。
気持ちを落ち着けて「なんで?」と聞きましたが、それ以上は何も言ってくれませんでした。
赤ちゃんがいると話したときは凄く喜んでくれていたのにショックで、実家の母に相談しました。
すると、「多分だけれど...」と話してくれました。
次女の出産のときに、次男を実家に預けていたのですが、そのとき寂しそうな顔をしていたのを思い出したそうです。
「お父さんともお母さんとも離れて寂しかったのを思い出して、もう産まないでと言ったのではないかな」
次男に聞くとゆっくりと話してくれました。
「赤ちゃんが産まれるのは嬉しい! でもお母さんがいなくなるのは嫌だ」
考えてみればそのとき次男はまだ4歳、母親離れにはまだ早すぎる年齢です。
小さいながらに寂しくても我慢していたんだと思うと、愛おしくなりました。
次女の出産のときは、予定日より1カ月以上早く破水しました。
次男と2人で家にいたときだったのですが、突然のことに驚いて、次男のことを考える余裕もなく、すぐに母に来てもらいました。
予定していた病院に行きましたが、帝王切開だったこともあり、対応不可と救急車を呼ばれました。
その後、救急車で遠くの病院に運ばれて緊急出産。
次男からしてみれば、お母さんが救急車で運ばれていってしまったので、怖かっただろうなと思います。
ゆっくり話すこともせず、バタバタしながら別れてしまったことで、とても不安にさせたのだと今になって反省しました。
三男の出産までは時間もあったので次男に話をしました。
「赤ちゃんが産まれるときは、お母さん病院にお泊りするから、次女と一緒におじいちゃんとおばあちゃんのおうちで待っててね」
そう言ったら、納得してくれたようです。
出産のときは自分やお腹の赤ちゃんのことに気が向いてしまいがちですが、待っていてくれる家族も頑張ってるんだと思った出来事でした。
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