<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:53
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。最近義母の味を再現できるようになりました。
現在53歳の兼業主婦です。
20代の頃に夫(現在54歳)と出会って結婚し、その後、義実家で夫と夫の両親(義父79歳と義母78歳)と一緒に暮らし始めました。
義母は優しい雰囲気をまとっているのですが、結婚のあいさつの時から私だけにそっけなく、目も合わせてくれないな...と感じていました。
そんなとき、先に結婚した友人たちの言葉を思い出しました。
「嫁と姑のいざこざはどこの家にでもある」
「母親は息子を嫁に取られたと思ってしまうようで、やはりどこか面白くないみたい」
やはり私も嫌われているのか? とこれからの結婚生活が少し不安になりました。
ところが不安は杞憂に終わり、義実家で暮らし始めてからも、義母からひどい言葉をかけられたり、陰湿ないじめを受けたりなどはありませんでした。
ただ、あいさつをしてもそっけなくて、私が台所に立とうとすると「朝は私に作らせて」とキッチンから追い出すように声をかけてくることがありました。
嫌われているのかと思いながらも、邪険に扱うような言葉ではなかったので正直困惑していました。
当時の義母の趣味は料理で、料理教室に通っていただけあって、和食、洋食、中華と何でも作り、私より断然義母のほうが料理上手。
私は結婚前に勤めていた職場を辞めずにそのまま働いていたので、専業主婦の義母に台所まわりは素直にお願いしていました。
そんなある日、法事か何か親戚の集まりごとがあったときだったと思います。
いつものように義母が料理を作り、親戚の方々に振る舞っていたのですが...。
どうもその日、義母は体調が悪かったらしく、すぐに分かるほど味付けがおかしな料理が何品かありました。
みんなが「あれ?」となっていることに気が付き、義母の顔が真っ青に...。
そこで、私はとっさに声をあげました。
「料理は私がお義母さんに習って作ったものですが、失敗してしまったようです。料理が苦手なのですみません。もっとしっかり義母に教わりますね」
そういうと親戚の方々は「なんだ」と安心したように笑い、場の空気も和みました。
お詫びをしつつ出前をとり、事なきを得たのです。
その翌日、体調が良くなった義母から「昨日はありがとう」とお礼を言われ、同時に実は極度の人見知りであることを聞かされました。
「娘ではない年頃の女性にどう話しかければいいのか分からなかった」
そう言った後、謝ってくれたおかげで、ようやく義母のそっけなさの原因が分かったのです。
嫌われていなかったのにほっとした私は、積極的に義母に話しかけるようになりました。
自然と料理を教わるようにもなり、今では一緒に台所に立って料理をしています。
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