<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:41
プロフィール:夫(51歳)、小学生の息子の3人暮らし。共働き家庭です。
5年前、家庭の都合で退職した職場では、本来の所属部署以外に「環境・美化部」「IT部」など各「部」に割り当てられるシステムがあり、私は「業務推進部」に所属していました。
目標は「最先端の技術を駆使して顧客のニーズに応える! クレームをなくす努力をする!」とありがちなものでしたが、共感したので私も前向きに取り組みたいと思いました。
ところが、会議の初回に集まったメンバーは、いわゆる社内の「困ったちゃん」や「問題児」の上司たち。
そんな人が1人ではなく3人もいたのです!
まずは、クライアントを1時間待たせても謝罪することなく、顧客をたびたび激怒させる遅刻の常習犯A。
「パソコンなんて信用できない!」と簡単な書面から何十ページの書面まで全て手書きして、清書をパソコンで頼む上司B。
そして、新婚で身重の妻がいるのにも関わらず、「未婚」のふりをして合コン三昧の上司C。
「この3人がメンバーの業務推進部?」と思うと先が思いやられました。
ただし、自己主張が強く求められる職業に就き、実際みんな口が達者でもあるため、3人がとにかくうるさい!
Aは「スケジュール管理のツールやアプリ」を熱心に調べてきて、詳細な資料を配り、スケジュール管理アプリの導入を勧めました。
ですが、遅刻常習でクライアントも待たせるだけに「まずは、あなたが他人のスケジュールよりも自分のスケジュール管理をして!」と心の中でつっこまずにはいられません。
Bは「最先端の技術を使いITを駆使しよう!」と会議のたびに発言します。
「いや、パソコンをまともに使いこなせないあなたは、まずはパソコン教室の初級者コースに通ってください...」と言いたかったのですが、自覚がまったくない様子で反論する気さえなくなりました。
Cは会議の司会を率先して買って出るものの、あるとき、議事録担当の私が横に座っていると、机の下でこそこそしていると思ったらスマホに夢中。
司会もおろそかで「司会の続きをしてください」と私が言っても聞きやしません。
小声で「いや〜昨日の合コンの女の子とLINE中だから、そっちのほうが会議よりも大事なんだよ〜。いい感じでまた会えそうなんだよね〜」...開いた口が塞がりませんでした。
部下の私たちは一応意見は言うものの、時間の無駄にしか思えず「いやいや! あなた方、そもそも業務を『推進』どころか遅滞させているメンバーなんですよ!」と毎回会議で叫びたいのを我慢していました。
私はしばらくして退社しましたが、今も交流があるその職場の友人に聞くと、ABCの3人は、今も希望して業務推進部に残り「業務遅滞部」と陰で言われているそうです。
相変わらずAは遅刻常習犯、Bはパソコンを新品に買い換えただけで触らずパソコンが埃をかぶった状態、Cは親になってもコンパに行きたいのにコロナでさすがに行けず毎日不機嫌、と聞きました。
「人間、いつでも変われるというが、本人に変わる気がないと変われないのね」と心から思いました。
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