<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:44
プロフィール:夫(47歳)、娘(18歳)、息子(14歳)、ポメラニアン(6歳)と一緒に暮らし、夫の実家の飲食店で働いている主婦です。
亡くなった父(享年77歳)は、男3人女4人の7人兄妹の長男です。
末っ子の叔母(66歳)とは一回り以上の年齢差があり、父は叔母のことを兄妹の中でも特にかわいがっていたようです。
叔母は結婚後、姑たちと同居し、出産後も働いていましたが、現在は夫(74歳)と二人でのんびり老後の生活を楽しんでいます。
叔母が60歳で定年退職をしてからは、夏の暑い時期は北海道や東北方面、冬の寒い時期は沖縄や九州方面に長期間滞在をしているようです。
2019年1月、叔母夫婦は例年通り沖縄に行く手配をしていましたが、父が急死してしまい、通夜と葬儀が叔母夫婦の沖縄出発日と重なってしまったのです。
私たち家族、親戚一同、誰もが叔母夫婦は沖縄へ行く予定を変更して、父の葬儀に出席すると思っていました。
しかし、叔母夫婦は予定を変更できない言い訳を並べて、父の通夜と葬儀には出ずに沖縄へ旅立ってしまったのです。
通夜の日、集まった親族が末っ子の叔母の行動に大激怒。
「あいつは東京に出てきたときに、兄さんに親代わりになって助けてもらっていた恩を忘れたのか!」
「こんな不義理な奴だとは思わなかった!」
「もう、あいつは妹じゃない! 縁を切る」
もう大騒ぎでした。
翌年2020年1月に父の一回忌で集まることになっていましたが、ちょうどその頃はコロナが蔓延し始めた時期です。
密を避けて一回忌は家族だけで行ったため、叔父たち、叔母たちと末っ子の叔母の関係がその後どうなったかは、私たち家族は知りませんでした。
父の死から2年後、2022年1月に三男の叔父が亡くなりました。
私は足腰が弱っている母に付き添い、叔父の葬儀に車で行くことに。
葬儀場所に行く途中に末っ子の叔母の家があるから、一緒に乗せていってあげようと思い、叔母に連絡しました。
すると、叔母は叔父が亡くなったことを「聞いていない」と言うのです!
父の葬儀に来なかったことに腹を立てた叔父や叔母たちは、末っ子の叔母に連絡をしていなかったようです。
末っ子の叔母は連絡がなかったことに相当怒りながら、私たちと一緒に叔父の葬儀に向かいました。
葬儀場に着いて控室に入って行くと、末っ子の叔母を見た他の叔父や叔母たちの顔が険しくなりました。
しばらく控室は何ともいえない気まずい沈黙...。
葬儀が始まる時間が近づくと、次男の叔父が末っ子の叔母に向かって言いました。
「お前みたいな不義理な奴は兄妹じゃない! 俺たちは3年前に〇〇兄さん(父のこと)の葬儀に出ないで沖縄へ遊びに行ったお前をどうしても許せない。今日も葬儀に出なくていいから帰れ!」
怒りを露わにした叔父たちと、末っ子の叔母で言い合いになってしまいました。
亡くなった三男叔父の息子2人が間に入り、とりあえず葬儀は無事に終わりましたが、末っ子の叔母と他の叔父や叔母たちとの修復はもう無理なようです。
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