ナミコさん(48)の会社の部署には、決められた仕事をなかなかやってくれない男性社員がいます。今月もその男性は仕事をやらないまま休暇をとってしまいました。ナミコさんは男性に苦情を言いましたが、言い訳ばかり...。ついに彼女の怒りは爆発したのです。
※実際に身の回りで起きた実体験エピソードに基づき構成しています。
私(48)の部署は海外との取引があるため、売上金の一部が海外から銀行振込や小切手で入金されてきます。
私は毎月、その金額を経理部に報告し、売上と照合して消込処理しなければなりません。
その入金の詳細なリストは、海外担当の男性社員(53)が作成することになっています。
しかし、毎月こちらからお願いしないとやってくれません...。
そして作成締切の月末、経理より海外からの入金額の報告があり、私は照合するためにリストを開きました。
「え...」
そこには、なにも記入されていないまっさらなリストが...。
その男性社員は、リストを作ってくれていなかったのです。
至急作ってもらおうと男性を探しましたが、なんといません。
聞くと、今日は私用で休んでいるとのこと。
私は膝から崩れ落ちそうになりました。
休むなら前日までに作っておき、今日入金があった分の記入は他の人に頼むなど、引継ぐ方法はあったはず。
私は、悲しさと怒りが混じった、やりきれない気持ちになりました...。
急遽、男性と同じ課の別の社員が作ってくれることになりましたが、当然ながら不慣れなこともあり、何度も修正してもらってやっと完成させてもらいました...。
その代理でやってくださった方も、月末で忙しい中、わざわざ時間を作ってやってくださっています。
私も月末にしなければならない仕事が山積みで、その上でリスト作りの連絡やサポートもして...と時間に追われ、イライラが収まりません。
翌日、問題の男性社員が出社してきました。
旅行に行ってきたらしく、呑気にお土産を配っています...。
彼は私のところにお土産を持ってきました。
「ちょっと温泉に行ってきまして」と血色のいい笑顔で、温泉まんじゅうを私の机の上に置きました。
そして、そのまま次の人のところに行こうとしました。
「すみません」
私が声をかけると、男性は振り返りました。
「昨日、月末でしたよね? わかってます?」
私はつい大きな声で言ってしまいました。
男性社員は私の声に驚いてポカンと口を開けています。
「入金のリストができていなかったせいで、どれだけの人に迷惑がかかったと思いますか...?」
男性はやっと私の怒りを理解したようでした。
「ついバタバタしてて、後回しになってしまって...やろうと思ってたんだけど」
「思ってるだけじゃ意味がありません...」
私は机をバンと叩き、立ち上がりました。
「みんな本当に大変だったんです...やるべき仕事をきちんとやってから休んでください...お願いします!」
「はい、すみません...」
男性はしゅんとして自席に戻っていきました。
何だか先が思いやられます...。本当に伝わったのでしょうか?
目上の人なので、すごく気を遣って言ったつもりなのですが...。
自分が悪いわけでもないのに、こんな思いをするのはもうごめんです...。
来月以降、早め早めにしっかりチェックして対処していこうと思っています。
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