お酒を絶てず、一人娘に嫌われて...。死ぬまでこんな毎日を過ごすのか?

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ペンネーム:ほたて
性別:男
年齢:66
プロフィール:定年したばかりの元サラリーマンです。12年前妻が病死してから、一人で暮らしています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

私には、今38歳になる最愛の一人娘がいます。子供が欲しかったのになかなか恵まれず、不妊治療を行ってやっと授かった子でした。ただ当時は、子供よりも仕事が優先で当然という世の中。常に娘優先で過ごしていたわけではありませんでしたが、小学校卒業までは仲のいい親子でした。
ですが、彼女が中学生になり、思春期になってから関係が悪くなりはじめました。初めはその時期特有の反抗期だったと思うのですが、「お父さんは嘘ばっかり」、「お母さんを平等に見ていない」、「仕事をしてくれるのはありがたいけれど、それだけでいいと思っているところが許せない」など批判をしてくるようになりました。ただ、これが反抗期なんだな、かわいいもんだと、その頃は私も余裕をもちつつ見ていました。

ですがその頃の私は、仕事で責任も増え、このストレスからお酒に逃げることが多くなっていました。このような酔っ払った姿が、娘に完全に嫌われてしまう大きな原因になってしまったのだと思います。

娘が中学3年生のある日仕事の飲み会で酔ってしまい、自宅とは反対の電車に乗ってしまい、気づいたら、もう山も近い終点の駅で降ろされました。もう電車もなく駅のベンチで寝ていたのですが、朝起きたらカバンがないのです。盗まれました。そのままなんとか自宅に帰ると娘はカンカンです。当時は携帯電話もありませんでしたので、電話もしなかったというのも良くなかったと思います。そして一連の行動をなじられた後、私はいらっとして「俺は被害者だぞ!」と語気も強くいったところ、娘は非常に冷めた見下した表情で私を見ていました。

そのままほぼ会話もなくなり、私が仕事から帰宅すると娘は無言で自分の部屋に入って出てこないという日が続きました。そして娘は大学卒業し無事就職。家から独立し一人暮らしを始めたのですが、この時妻が突然病死したのです。急なことだったので、打ちのめされました。酒に溺れて、夜公園で目覚めたことは1度や2度ではありません。娘には酔っ払って意味不明な電話をしていたようです。

そんな私を心配して、なんと娘はその時実家に戻ってきてくれたのです。

ですが、もともと仲が悪い期間が長かったのと、妻を失ってお互い不安定だった私たちは大喧嘩をする毎日。「お母さんのことを思うなら、酒に逃げずしっかりして」と言われ、それは最もなのですが、私はお酒を断つことができませんでした。そしてついに私は「うるさい! 出てけ!」と娘にいい、その後すぐ娘は出ていきました。

その後はほぼ没交渉となりました。ときどき電話で安否を確認されるのですが、その電話も30秒程。そんな関係です。

そんななか、娘は結婚、孫も生まれました。あの赤ん坊だった娘が、赤ちゃんを産む......。

感動しました。ただ、孫に会いたい気持ちはやまやまなのですが、会いに行けない自分がいます。訪ねたとき娘が私を見て苦しそうな顔をする様子を見る勇気がないのです。今は半年に1回程電話をして、孫の声を聞くことくらいしかできていません。

妻が亡くなってから、ずっと一人暮らしの私も定年を迎え、自宅にいる時間が圧倒的に多くなりました。娘に、孫に会いたいという気持ちも募りますが、ついついお酒ばかり飲んでしまうので、酔っ払った姿を娘に見せることはできません。

このまま死ぬまで、このような毎日を過ごすのかと思うと、寂しいものだなと思います。

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