みなさんこんにちは!ワフウフです。
姉・なーにゃんと2人でアルツハイマー型認知症になった母・あーちゃんの介護をしています。
【前回】老人ホームへ入居する日がやってきた! 認知症の母は引っ越しすることわかってる?/ワフウフ
【最初から読む】貸し金庫の現金が消えた!? 毒親だった母の認知症疑い/ワフウフ
当時は父・たんたんと自宅で2人暮らしをしていた母ですが、父が認知症の母を騙して母の財産を取り上げようとしたり、食事の準備や服薬管理が出来なくなった母の介護を拒否するどころか邪魔までしてくるようになり、母を父から逃すために老人ホームへ引っ越しさせることにしました。
しかし、引っ越し当日姉とワフウフが実家に向かうと、母はまだすっぴんにパジャマでのんびりとお皿を洗っていました。
父が趣味のサークルに行っている間に秘密裏に引っ越しを済ませたいので、あまり時間がないと言い聞かせてあったのに、まるで状況を分かっていない様子です。
姉とワフウフは母を急き立てて着替えさせ、持って行きたい貴金属や写真を選ばせ、まとめておいた荷物を運び出してどんどん車に積んで行きました。
父がサークルから戻るのは昼頃だと聞いていたため鉢合わせないように急いだのですが、実家で引っ越し作業はたったの1時間半で済み、あーちゃんがこれから住む老人ホームに着いたのはまだ昼前でした。
長年住み慣れた家を出る時に母が感傷的になってしまうのではないかと密かに心配していたのですが、荷物を運び出した後自分の部屋に鍵をかけた母は、
と言って部屋の前で軽く頭を下げただけ。
あっさりとしたものでした。
引っ越しのあまりの慌ただしさに感傷的になる暇もなかったのかもしれませんが、もうここに戻って来ないのだということを母は本当に理解しているのだろうかと少し不安になりました。
そして、その不安は的中しました。
老人ホーム内で入居者の皆さんが使っているような小さめのポシェットを母に渡して
「部屋の外に出る時にはこれに鍵と携帯を入れて持っていてね」
と言うと、母は
「分かったわ」
と言い、家から持ってきたバッグにしまってしまいました。
「え?なんでしまっちゃうの?」
と言うと...
と言うではないですか!
沢山の荷物を自宅から持ち出して新しい部屋にいるのに、それが「引っ越し」だと、やはり母は理解できていなかったのです。
父と鉢合わせて揉めることなく無事に母を家から連れ出せたことにホッとしたのも束の間、
引っ越しをまるで理解していない母を老人ホームに置いて帰ることが出来るのかという新たな不安がワフウフたちを襲いました。
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