<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女性
年齢:55
プロフィール:約8年前、孫を保育園に入れるのには苦労がありました...。
2022年1月末に見つけたあるツイート。
そこに書かれていたのは「保育園に入るために保育園に入れなきゃいけない」という何とも理不尽な保育園事情でした。
これを読んで「いまだにそうなの?」とモヤモヤする55歳の私。
実は、我が家も全く同じ経験をしています。
それは今から約8年前、2014年のこと。
孫の入園時の出来事でした。
その年、上の孫が3歳、下の孫が1歳になりました。
当時21歳の娘から「そろそろ仕事を始めようと思っている」と相談されたのです。
確かに、将来に備えるなら当然のこと、娘はすぐに仕事探しをスタートしました。
とはいえ、本格的な仕事探しとなると保育園入園が必要です。
子どもがいては就職活動はできません。
我が家の希望は費用を考慮して公立保育園一択でした。
早速、娘が自治体の入園相談に向かったのですが、その日の夜、元気のない様子の娘から「子どもたち、保育園に入れないって言われたの」と相談されました。
理由を聞くと、娘は困惑した様子で話してくれました。
「私が仕事してないからだって。でも、子どもたちを誰かに預けないと仕事が探せないし、働くこともできない。どうしよう...」
保育園で渡された説明資料を確認すると、入園の条件として「同居する大人全員が仕事をしていること(もしくは仕事が決まっていること)」と書かれていました。
「困ったな。子どもを連れて就職活動なんてできるわけないのに...」
それなら私たち祖父母が面倒を見ればいいのですが、夫(52歳)も私(48歳)もフルタイムで仕事をしていますのでそれは無理です。
そんな事を考えると悶々としますが、この無理難題を突破しないと保育園入園は叶わないのです。
そこであれこれ調べた結果、保育園に入れるために保育園に入れることに決めました。
選んだのは私立の時間契約可能な保育園です。
2人で1時間1,500円と高額だったものの、他の選択肢がないので仕方がありません。
時間契約から自動で月契約に切り替わるシステムもあり、この場合上限が月12万円。
高額ですがこれも致し方ない出費と割り切って入園を決めました。
こうしてようやく就職活動を開始させることができたのです。
スタートしてから、その準備やら面接やらで要したのがざっと10日間。
孫たちを預ける時間は短い日で約2~3時間、長い日だと8時間。
それだけで1日3,000円~12,000円の出費となります。
加えて、おやつ代や食事代なども必要でしたので、1カ月分の保育費用が10万円なんて当たり前になっていました。
この保育園に預けること9カ月。
多額の費用をかけたことで娘も仕事が決まり、ようやく公立の保育園に入園できました。
これが私が経験した保育園事情。
あれから8年もたった今でも何も変わってないのであれば「早く安心して子育てができる環境になればいいのに」と祈るばかりです。
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