<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まー子
性別:女性
年齢:38
プロフィール:持病の回復とともに派遣社員として働き始めた私が見た職場のリアルと新たな決意。
持病の難治型アトピー性皮膚炎が治癒してきた2021年の11月下旬から、初めて派遣会社に登録し、週3日働き始めた38歳の私。
それまでは転職をしながらもずっと正社員で働いてました。
人生初の派遣でのお仕事は新鮮そのものでした。
職場は、10〜60代の男女が1フロアに300人集まるコールセンターです。
7つのチームに分かれていて、チーム内では自分の席が決まっていないため、仲良くなった人同士で自然と集まるようになり、学校のような雰囲気があります。
1年未満の短期の仕事だからか、毎週人が辞めては新しい人が入ってくる、入れ替わりが激しい環境です。
私が配属されたチームには、今まで接することのなかった50代主婦の女性が大勢在籍していました。
最初は年齢の違いから気を使っていましたが、だんだん打ち解けてかわいがってもらえるようになり、何でも話せる仲になっていきました。
同じ50代の主婦の方でもいろいろな方がいます。
お子さんがすでに社会人として自立し、第二の人生を模索されている方、大学生のお子さんの子育て真っ最中の方、お子さんと旦那さんが引きこもりで一人で家計を支えている方...。
それぞれが事情を抱え、日々働いていました。
子どもがいない私は、人生の先輩でもある彼女たちの話から、いろいろ学ばせてもらっています。
そんなある日、私が仲良くしている50代女性の一人が、職場の上司と仕事の評価に関して口論になりました。
彼女はある事情で旦那さんに代わり、家計を支えている方でした。
後で話を聞いたところ、彼女は自分の能力が適正に評価されていないと感じること、そして可能であればもう少し難易度の高い仕事に挑戦したいと相談したようです。
しかし、上司は彼女にそこまでの能力があると判断していなかったよう。
彼女の勤務態度や仕事の進め方に改善点を提案したところ、納得できない彼女は素直に助言を受け入れられず、すねてしまったのです。
これがいけなかったのか、彼女はその場で派遣の契約更新はしませんと宣言されてしまいました。
一家の大黒柱である彼女は、1カ月後までに新しい職場を探さなければいけなくなってしまったのです。
派遣社員とはいえ、感情で業務を疎かにしたのは良くないことだと思います。
でも個人的な意見は、その上司は同じ職場の10代、20代女性の派遣社員には大変優しく、接し方に差があるように見えました。
若い派遣社員に対しては、電話に出るスキルがなくても個別で追加のトレーニングにつき、派遣の契約を打ち切ることもありません。
やはりどんな職場にも馬が合う、合わない上司がいて、人の好き、嫌いは存在するのだなと感じました。
正社員であれば真面目に働き、日々の業務をこなせてさえいれば、契約が更新されないとか、首になることはまずないと思います。
ところが派遣社員の場合だと、常に契約更新するかしないか判断されるので、現場での人事評価を担うキーパーソンに嫌われたら大変だ、と感じました。
今の仕事は責任がないので気楽ですが、長い目で考えると保証もない不安定な状態が怖くなります。
いろいろ迷っていましたが、正規雇用に向けて頑張ろうと覚悟を決めました。
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