<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴち
性別:男性
年齢:51
プロフィール:あの時に聞いた、あの一曲。その一曲があるから今があると言っても過言ではありません。
今から3年ほど前のことです。
私(当時48歳)は仕事上のプレッシャーで押しつぶされそうになっていました。
理由は、ある日突然、会社が私に役員昇進の話を持ち掛けてきたからです。
私自身は同じ業界で長く働いてきたこともあり、それなりの経験値は持っていました。
そうした経験値や、これまでの働きぶり、年齢も50を目の前にしていて適齢期だろうと判断されての打診でした。
当然、昇進の話は有り難かったです。
また、会社からこれまでの頑張りを評価してもらえたことが、とにかく嬉しく思いました。
しかし、嬉しさと同時に不安も強く感じていました。
私よりも仕事で実績を残した人が何人かいる中で、私がそうした人たちの上に立っていいのだろうか?
もっと適任者が他にいるのではないのか?
私が上に立って、社員の皆は納得してくれるのだろうか?
そんなことばかり考えるようになってしまい、どんどんマイナス思考に陥ってしまいました。
なぜ、そんなにも深く考えてしまったのか、それは会社の運営体制に理由があります。
会社は中小企業で、家族的な雰囲気を大切にした会社でした。
社長の下にいる3人の取締役を除いては、皆一緒の立場です。
そうした体制で10数年運営されてきた会社が変わろうとしている、その第一歩が私の4人目の取締役就任の話だったのです。
あまりにも重い話に困惑し、想像しただけで重圧に押しつぶされそうになった私。
いつもの仕事にも影響が出始め、小さなミスを繰り返すようになり、自信すら失いかけていました。
そんな時、何気なく動画サイトを見ていると、「THIS IS ME」という曲に出会いました。
映画『グレイテスト・ショーマン』の主題歌です。
その曲は、とても繊細な雰囲気から始まり、だんだん力強く展開されていきます。
みんなで声を合わせるシーン、どんなに笑われようとも一歩一歩踏みしめるかのように前へ進む力強さに心が揺さぶられました。
気が付けば、曲を聞いて涙を流している自分がいました。
大きな壁にぶつかって、うまくこなせない自分を笑う者がいても、そんなものは気にしない。
自分らしくひたすら前へと進み続ければいいのだ! そう思うことができるようになりました。
「THIS IS ME」と出会って何かが吹っ切れました。
そのおかげか、仕事のミスもなくなりました。
さらにそれから数カ月後、取締役は辞退しましたが、その下の職位であった執行役員に就任しました。
周りの反応については私の考えすぎだったようで、快く受け入れてくれました。
それでも、業務に一生懸命に取り組むことだけは忘れずにいようと心に誓いました。
それから1年半後、さまざまな理由から退職し、今は別の企業でお世話になっています。
現在の職場でも、任される仕事の責任の重さに圧倒されそうになることもありますが、そんなときはすかさず「THIS IS ME」を聴いて、自分自身を鼓舞しています。
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