<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:50
プロフィール:更年期がそろそろ終わりのような気がしてきました。イライラと身体の不調が減ってきたように思います。
2020年の秋、私も主人も48歳のときの出来事です。
良く晴れた秋の日曜日、私と夫は、2階のリビングでテレビを見ていました。
のどかな休日で、娘(当時11歳)は別の部屋で本を読んでおり、レースのカーテンごしに差し込む日の光で部屋が明るかったことを覚えています。
私も夫もテレビを見ていたので、特に窓には注意が向いていませんでした。
すると、急に厚い方のカーテンがシャーっと閉まったのです。
部屋に太陽光が入ってまぶしいわけでもなく、まだ日が暮れてもいないのになんで厚い方のカーテンをするの?と夫に言おうと思いました。
ですが、2人ともその場から一歩も動いていないことに気がつきました。
状況を飲み込んで声を出すまでにしばらくかかりました。
「今の何?」
「さあ...」
「なんでカーテンが勝手に閉まったの?」
「...」
話していても結論は出ませんでした。
カーテンの件はそれからも気に掛けてはいましたが、深刻には受け止めていませんでした。
それから数日後、義実家の本家から伯母さん(当時75歳くらい)が危ないと電話がありました。
そこで、先日のカーテンの件が「これだったのか」と気づきました。
実は、義実家の本家では以前から誰かが亡くなるなど何かが起きるタイミングで、親戚の家で不思議なことが起こるのです。
私が結婚してから義実家の関係で2、3件のお葬式がありましたが、それ以前に何らかの形で親戚中に「知らせ」と思われる出来事がありました。
あるお盆のとき、本家に集まっていた何人かが、実体のない雲のような物体を目撃しました。
また、親戚の方が亡くなる前は、外で竜巻が通り過ぎたような音がしたのです。
私もこの音を聞いたのですが、不思議と怖くはありませんでした。
ただ、そのときは夜だったので、雨戸を開けて外を確認するようなことはしてはいません。
お葬式のときに、他の親族に「こういうことがあった」と話すと、そのとき親戚中の家がその竜巻が通り過ぎるような音を聞いていたと知りました。
「亡くなる前に急いで親戚中に挨拶に来ていたのかもね...」
なんて親戚のみんなで妙に納得したものです。
「東北から関東まで住んでいる地域がバラバラだから、周るのも大変だったかもね...」
なんて話をして、周囲を和ませていましたが、親戚中で同じ現象が起こる理由が、最後の挨拶だったとしたら、少しだけほっこりしてしまいます。
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