スーパーで購入したばかりの高級煎餅が湿気っていたのでよく確認して見たら、賞味期限が大幅に切れていたことがあるというマロニエさん(62歳/当時52歳)。驚いてサービスカウンターへ持っていくと、お詫びの言葉もなく「返金ご希望ですか?」と返され...。まず「申し訳ございません」と謝るのが常識では? とマロニエさんはモヤモヤしてしまったそうなのですが...。
※実際に身の回りで起きた実体験エピソードに基づき構成しています。
ちょっとしたことがSNSに投稿されて拡散される昨今、ふと思い出した出来事があります。
今から10年ほど前、私が52歳の頃のことです。
当時一緒に住んでいたパートナー宅にお客様が来ることになり、近くのスーパーでお煎餅を買って、お茶と一緒に出しました。
お客様が帰り、片付けをしていると、パートナーが言いました。
「さっきの煎餅、湿気ってたよ」
「え?」
私はびっくりしました。
大切なお客様だと思ったので、そのスーパーで一番高級なお煎餅を買ったのに...。
ふと嫌な予感がして、賞味期限を確認すると、なんとかなり前に切れているではありませんか。
「やだこれ、賞味期限限切れてる!」
パートナーに何度も、ごめんなさいと謝ってから、私はお煎餅を持って、購入したスーパーに向かいました。
サービスカウンターにいたのは若い女性店員です。
店側に非があるので心底腹立たしかったのですが、若い人にうるさいオバサンだと思われたくないので、なるべく穏やかに話すつもりで、「すみません」と声をかけました。
「これ、さっきこちらで買ったんですけど、賞味期限が...」
私はレシートとともに、持ってきたお煎餅を、その若い女性店員に渡しました。
てっきり彼女が謝るものと予想した私は、この人が悪いわけではないのだからあまり強く怒らないであげよう、と思ったのです。
しかし、彼女はこう言いました。
「返金ご希望ですか?」
え? いや、そういうことじゃなくて...と思いながらも、私の口から思わず出たのは、
「あ...はい」という言葉だけ。
こうして、お煎餅の代金を返されたものの、お詫びの言葉はひと言もありません。
今さら「謝るのが筋でしょう」とか、「責任者を呼びなさい」とか言うのも間が抜けているし、かといってそのまま帰るのも腹立たしかったので、「期限切れのお煎餅が他にもあるかもしれないから、ちゃんとチェックした方がいいですよ」と、ちょっとキツめに言って、店を出たのでした。
あの若い店員の対応を思い出すと、今でもモヤモヤします。
「申し訳ございません」という言葉は、スーパーの指導マニュアルになかったのでしょうか?
あの頃SNSが盛んだったら、私は腹立ちまぎれに、「賞味期限切れの商品を売ってお詫びも言わない店員、○○スーパー××店のお粗末な対応!」などと、投稿していたかもしれません...。
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