60代以上のシニア世代のホンネを探る「"今どきシニアのホンネ」連載。第二回目は60代以上が感じる友人関係のホントのところを探ってみました。
※2016年11月実施 『毎日が発見』読者モニター調査(109人)より
平均年齢:68.2歳、女性96.4%
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●友人との関係性、その幸せ度を点数で表すと?
70点以上が64%、なかでも90点~100点とほぼ満点をつけた人は約2割に及ぶなど今どきシニア世代の人間関係は非常に良好という結果に。
ではどんな瞬間に幸せを感じているのでしょう?さらに中身を見ていきましょう。
「幸せ!」と感じるのはどんな時?
●一番幸せを感じるのは"気の置けない仲間とおしゃべり"するとき
「友人とたわいのないおしゃべりをしながらお茶するとき」、「友人と楽しく食事しているとき」と好きなものを食べ、話をはずませるひとときに幸せを感じる意見が多数。なかには「親友とは45年間のつきあい」という長年の友人関係をキープしている人もいました。
●その友人とのお出かけ先は"1Day旅行や習い事"
一緒にいて幸せを感じる友人と出かける先は、「朝早くに出て夕方帰る近郊をまわるツアー」、「日帰り温泉」など。ちょっとだけお出かけ気分を感じられる場所へ行くのも今どきシニア世代の特長かもしれませんね。
また、自分の趣味を共有できる"習い事の場へ出かける"という意見も見られました。そこで感じる幸せとは「(作品を)うまく作れたりするとやはり嬉しい」、「発表会の舞台は気分が上がる」など、そこで得られる仲間との成果や達成感を大切に思っている意見もありました。
●自分の価値を確認したい気持ちも!?
また、こんな意見もあります。「庭の植木や花を育てて、皆から『きれいにしてるね』といわれたときに幸せを感じる」、「趣味のつながりのなかで人間関係が上手くいっていて自分も認めてもらえているなと思ったとき」、「人のお世話をして喜ばれ、笑顔で『ありがとう、満足したよ』と言ってもらえたとき」。これらは自分が発信した何かをきっかけに人に認められたと実感することが自分の幸せにつながっている例。ほかにも「サークル等の発表会で自己表現できる時」、「ゴルフで表彰台に立った時」など、周りから注目されることに嬉しさを感じる人もいました。
まとめ
いずれのシーンにも共通しているのは、誰かと楽しいと感じること、同じ時間を共に過ごすことのよう。「思いやりの心がわかる人と出会え共感できた時に心にジンと来る」「思いがけぬ言葉をかけられ、相手の思いや優さしさが伝わった時」などの声も聞かれました。
番外編 ~「一人時間」に感じる幸せ~
「何にも束縛されない自分の時間」、「一人で行動するとき」、「読書や趣味に没頭しているとき」など誰にも邪魔されず自分の世界にどっぷり浸ることを幸せだと感じている人も。「綺麗な景色に感動」したり、「1日の終わりに眠りに落ちる瞬間」など一人の幸せを味わう声もみられました。
次回は「"今どきシニア"の家族との幸せ度」のホンネに迫ります。
文/中島典子