<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ヒミコ
性別:女
年齢:49
プロフィール:49歳パート主婦。同い歳の夫と小学生2人の子どもがいます。
義父の新年のあいさつは「老けたなぁ」でした。
言われたときは目が点になりました。
普段から失言が多い義父ですが、新年の発言は私にとって一番気分の悪いものでした。
昨年夏に白内障の手術をして、遠近両用レンズも入れたおかげで視力がアップした74歳の義父。
そのせいか、以前よりも細かいところまでチェックし、後で文句を言うのです。
「シワもよく見えるようになったから、みんなの老け具合がよくわかるわ」
視力回復の自慢をしたくて冗談で言っているのかもしれませんが、気持ちのよいものではありません。
義父にとっては、今まであまり見えなかったものがよく見えるようになり、驚きの連続なのでしょう。
お正月に集合した私たち家族や親戚の人の顔をマジマジと見て、感想を言っていました。
息子である夫にはそんなことを言いません。
孫にも言いません。
「やっぱり父親に似てきたなー」
「小さいころは丸顔だったのに面長になってきた」
「眉毛が立派やなぁ」
などなど、みんなの顔の特徴をペラペラ話していました。
私には直接、「もっと若いと思ってたけど老けたなぁ」です。
自分で言うのもなんですが、私は年齢の割に若く見られるタイプです。
お世辞かもしれませんが、お褒めの言葉もよくいただきます。
しかし、新年早々に高齢の義父に外見のことを言われてしまい、悔しい思いでいっぱいでした。
義妹は「最近太ったよな」と言われました。
やはり嫁たちが標的になるのでしょうか?
義妹は無言で笑っていましたが、内心腹立たしいはず。
私は本気でムッとしたので笑うこともできませんでしたが、義父は相手の反応なんて見ていません。
義父は本当に元気な人で普段からよくしゃべるのですが、自慢話や失言が多く、自分が一番偉くてすごいと思っています。
ニコニコ顔なので一見とても良い人に見えます。
でも、これまでも人の持ち物や車、家のインテリアにどれだけケチつけられたでしょうか。
いつも軽やかに明るく言うので聞き逃しそうになりますが、しっかり覚えています。
我が家に遊びに来たときも同じです。
「家具や床の色が明るくて落ち着かないわー。やっぱりうちみたいなダークカラーのほうが高級感があるし、落ち着いて過ごせるな」
なんてことを大声で言われました。
「なぜ国産車? うちなら絶対外車だね、そりゃ外車だよー!」
ちなみに義父はずっと外車に乗っています。
とにかく自分の持ち物と比較し、他人を蹴落として自慢したいのでしょう。
夫はいつものことだと気にも留めていませんが、私はモヤモヤしますし、言い返してくれない夫も腹立たしいです。
義父の視力がアップしたせいで、失言までパワーアップしそうで会うのが億劫です。
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