<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:59
プロフィール:妻(57歳)とは結婚して28年になりますが、なんともマイペースなところにはなかなか慣れません。
「ただいまー!」
「おかえり、夕食もうすぐできるよ」
「はーい」
そう言いながらリビングのこたつに座り込む妻(57歳)の姿を見ながら、私は夕食の仕上げに入ります。
義父(84歳)の認知症が進み、義父と暮らしている義弟(48歳)が帰宅するまで、身の回りの世話をするために妻は義実家に毎日通っています。
仕事も非常勤にしてもらい、ほぼ専業主夫状態です。
結果、我が家の家事の多くを私がするようになっています。
義実家の夕食の支度を済ませてから帰ってくるので、私が夕食を作って待つことになります。
「夕食できたよ」と声をかけると「はーい」と返事をしながら、妻はトイレに行ってしまいます。
「またかよ、すぐ夕食だって言ってるのにこたつに入っちゃうんだから...」
せっかくできたてを食べさせようと思っているのに、数分のトイレタイムを待たなければならなくなります。
「お待たせ。美味しそうね!」
「...お待たせって...」
先にトイレを済ませておいてくれれば、熱々を食べられるに、と正直がっかりです。
夏にはこんなこともありました。
「帰ったらお風呂に入るね」
「夕食は?」
「ああ、弟が遅くなったから、こっちで食べてっちゃうわ。ごめん。すっかり汗かいちゃったから流したくて」
そんな電話が来たので、頃合いを見計らって風呂を沸かしておきました。
「ただいまー、ふう暑かったねえ」
「お疲れ様。お風呂湧いてるよ」
「うん、ありがとー」
言いながらリビングに座り込んで新聞を読み始めました。
ん? すぐにも入りたいって言い方だったのに。
いぶかしんでいるのも気にせず読みふけっています。
「あの、お風呂、先に入ったら? すぐ入れるよ」
「うん、これ読んだら入る...」
そう言って読み続け、結局2時間後に沸かし直して入りました。
だったら、帰ってから沸かしたってよかったじゃんか、とぼやきたくもなります。
休日には「洗濯するよ、なんか洗い物ある?」と聞くと「うーん」と気のない返事で、まあいいかと洗濯機を回し始めます。
洗い終わって物干しで干していると、シャツを持ちながらやってきて「あら、終わっちゃったの? これも洗いたかったのになあ...」と恨めしそうに去っていきます。
出かけようというときには「何時に出るの?」と必ず聞いてきます。
「じゃあ10時に」というと、「分かった、10時ね」と復唱します。
ところが10時近くになると「...これ、気になってたんだよね」と言いながら鉢の花の世話を始めたりします。
こっちはもう身支度も整えているのに「ちょっと待って、すぐ終わるから」と言って、結局出発が1時間遅れるのはザラです。
私は性格的にきちんと見通しをもって、うまく事を回したい方です。
ところが妻は何か思いつくと、他のことは気にしないでそっちへ心が行ってしまうところがあります。
なぜ今それを、と思うことにかかずらわっている様子を見ていると、なんだかバカにされているような気がしてしまうのです。
関連の体験記:【漫画】自分のミスはヘラヘラごまかす20歳年上の神経質夫。それを見た娘が鋭い一言を!<前編>
関連の体験記:帰宅中、ひったくり被害に! 大切なアレを盗られ号泣する私を救った、夫の魔法の言葉
関連の体験記:作ったカレーを3日間放置...もう腐ってるよね!? 夫よ、作るだけじゃない、片付けまでが料理だ!
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。