<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女
年齢:45
プロフィール:子育て中の猫好きな主婦です。
娘が3歳の誕生日に我が家へやって来た迷い猫チャイくん。
手のひらに乗るほど小さくて痩せた仔猫でしたが、とても立派に成長しました。
茶色のトラ柄で、立派な長いしっぽで愛嬌も貫禄もたっぷりのハンサムな男の子です。
穏やかな性格で日中は家の中で寝てばかりいるのですが、夏だけは変身します。
セミが鳴き始める頃になると、俺の季節が来た! とばかりに大張り切りで庭に出て狩りをするのです。
庭にたくさんいるセミを朝から晩まで追いかけるチャイくん。
木の影に隠れて尻尾をふりながらセミを見上げて狙っている姿は、ユーモラスでかわいらしく、つい声をかけたくなるのですが、チャイくんは大真面目の狩りの真っ最中なので静かに見守ります。
チャイくんはやっと捕まえたセミをドヤ顔で私にプレゼントしてくれます。
このときはチャイくんを褒めちぎります。
しばらく褒めると、またチャイくんは意気揚々と庭へ繰り出すのです。
ところが、このセミが家の中で飛び回るし大きな声で鳴くし、内心困っていました。
チャイくんの見ていないところでセミを外へ出すのですが、外へ出し忘れたセミが早朝から廊下で鳴き始めることがあり、朝から大音響のセミの鳴き声にうんざりしてしまいます。
そんな騒ぎが夏の間ずっと繰り返されるのですが、チャイくんは13歳の夏に大発見をしたのでした。
このときもセミを捕まえてきたチャイくん。
家の中にたまたま置いてあった空き箱にセミを入れてみたところ、セミが逃げ出さないことを発見したようです。
蓋もしていない空き箱なのですが、セミはなかなか飛び立つことができません。
簡単に脱出してしまいそうに思いますが、ほとんどの場合、セミは箱の中でばたつくのみで外へ飛び出さないのです。
きっと偶然の発見だったと思うのですが、これには家族みんな大感心!
家中セミを追い回して捕まえていた手間がなくなったのですから、この大発見をしたチャイくんのことをみんなで褒めたたえました。
褒められたチャイくんはすっかり得意になり、その日から仕留めたセミを箱に入れてから私にお知らせしてくれるようになりました。
セミはしばらく箱の中で過ごしてもらってからタイミングを見て外へ放すようにしています。
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