<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳自営業。
うちは自営業で、自宅から徒歩3分程の所に事務所があります。
その事務所の近所に住む40代半ばになる男性Aさんのお話です。
Aさんとは、Aさん宅のお子さんが私の姪と同級生なので、面識がある程度の関係です。
私は毎日、事務所での仕事が終わると自宅に歩いて帰ります。
自宅を起点として考えると、Aさんの家は事務所の前を通り過ぎ、2分ほど先の場所に建っています。
つまり、Aさんの家は事務所を挟んで我が家とは反対側にあるのです。
10分前後の差はありますが、私が自宅に帰る時間は毎日だいたい同じです。
2021年の7月頃、事務所から自宅に帰る際に散歩をしているAさんと度々行き会い、挨拶以外にも会話を交わすようになりました。
すると4、5回目からAさんは不思議な行動をし始めたのです。
ある日、向こうからAさんが歩いてきたので、いつものように挨拶をしました。
そして、いつものようにAさんはすれ違っていくはずだったのですが、踵を返すと私と一緒に歩きだしたのです。
どうしてだろう? と思いながらも天気の話をして歩いていると、あっという間に自宅の前に。
すると、私が住んでいる長屋を見上げて「ここの間取りってどうなってるんです?」と聞かれました。
うちは何の特徴もない建物で、間取りもアパートによくあるようなシンプルな間取りです。
そのまま伝えたのですが「お風呂もキッチンもあるんですか!」とAさんはなぜか盛り上がり、その勢いで長々と立ち話になってしまったのです。
自宅を目の前にして、話を切るに切れない状態になり困りました。
そんなことが何度か続いて、共通の話題があるわけじゃないし、煩わしく思い始めたある日のことです。
事務所から帰ろうとすると、自分の家に向かって目の前の道を歩いていくAさんの姿が見えました。
「良かった、今日は捕まらなくて済む」
そう思いホッとして事務所から出て、車の中を整理していると、何と、引き返して来たAさんがいるではありませんか。
しかも、今、自分の家から歩いて来たばかりのようにニコニコして。
ギョッとして一瞬言葉が出ませんでした。
何とか取り繕って挨拶をして、通り過ぎるのを期待したのですが、立ち止まって私が歩き出すのを待っています。
荷物をまとめている振りをしてモタモタしてみたのですが、Aさんは動こうとしません。
(どうしてだよぉ~行ってくれよ!)心で叫びながら仕方なく一緒に歩いて帰りましたが、ちょっと怖くなりました。
姪の事や近所付き合いを考えると、キツイ物言いをしてはいけないと堪えていますが、Aさんの距離感が私には理解できません。
その日以降、事務所を出るときには気を付けて避けているのですが、今後を考えると憂鬱です。
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