こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年が経ちました。
前回の記事:デイサービスでお風呂に入って欲しい!いよいよ着手した義母の体臭問題。その結果は.../山田あしゅら
楽しそうにデイサービスに通い始めた義母。
70歳まで看護師をしていたこともあり、人と関わることは得意なタイプだったと思います。
デイサービスのスタッフも
とよくほめてくれました。
お世辞も半分とは思いますが、義父に抑え込まれることが多い家とは違い、義父のいないデイサービスではのびのび過ごすことが出来ていたのは確かです。
そういう意味でもデイサービスを利用できるようになって本当に良かったと思いました。
一方の義父。サラリーマンとして企業で45年間も勤め上げた人ですから、コミュニケーションをとることに関しては問題ないと思うのですが、どうやら仕事とプライベートは勝手が違うようです。
元々一緒に趣味などを楽しむ友人もなく、病気の進行により家で過ごすことが多くなった義父。
何度かデイサービスを勧めたのですが
と、応じることはありませんでした。
しかし、ゲームをしたり、工作をしたり、歌を歌ったり。義母には楽しいデイサービスも、
プライドの高い義父にしてみれば『幼稚園児がするようなこと、何でこのワシが?』と思うのは当然とも言えますけれど...。
義父は朝になると義母のデイサービスに電話をかけ、
と、休ませてしまうことがたびたびありました。
当初、週2日ほどしか通っていなかったデイサービスでしたので、医者に行くなら利用のない曜日に行っても良さそうなものですが、昔から亭主関白だった義父は義母がどんなに楽しそうに通っていようとも自分の都合を押し通そうとするのです。
かと思えば、これまたデイサービスに
「デイでは風呂に入っていることになっているが、女房に聞くと入っていないと言うじゃないか...」
と、電話で怒鳴り込んだりします。
コトの真相は
数分前の出来事を忘れてしまう認知症の義母。
デイサービスから帰って来た時には何をしてきたのか全く覚えていないため、義父の質問にオウム返しのごとく「入っていない。」と答えるようです。
そしてその義母の答えを真に受けて一方的に「入っていない」と義父は思い込んでしまうわけです。
義母の状態を見ればきちんと洗ってもらっているのはすぐに分かるのですが、義父は端から信じようとせず、クレームの電話をたびたびかけ続けていました。
こういったことが度重なり、デイサービスの利用者でもない義父はほとんどのスタッフに覚えられるほど有名人に。
そんな義父を見てケアマネージャーのおーさんは
と、つぶやくように言うのでした。
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