<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:49
プロフィール:東北地方の会社員です。妻と2人暮らしです。
70代の夫婦2人で暮らすご近所さんの話です。
その夫婦は、田舎ではありますが、割と広い土地に建つ古い一軒家に代々住んでいます。
どちらもすでに仕事はリタイヤしており、年金と貯金で質素に生活しています。
夫のAさんの趣味はDIYです。
ときどき軽トラックで近所のホームセンターに行っては、木材などを購入してきて庭で作業しています。
家の中の手すりや庭に設置するベンチなどを自作して楽しんでいるようです。
しかし、奥さんに言わせるとAさんのDIYの腕前はあまり上手ではないとのこと。
大工仕事は好きなようで「作品」はいくつもありますが、失敗作も多数あるそうです。
棚を作ったときには、棚全体が微妙に斜めに曲がっていたのだとか。
椅子を作ると、足の長さが不揃いでガクガク。
どうも寸法の採り方が雑らしく、完成品は微妙な仕上がりになってしまうようです。
そんなAさんが数年前の春に大失敗してしまいました。
突然、Aさんが自分の土地と隣の空き地の境界に「ブロック塀を作る」と言いだしたのです。
割と広い土地なので長さは数メートルほどになり、周りは「それは素人には無理。プロにやってもらったほうが良いよ」とアドバイスしました。
しかし、Aさんは聞く耳を持たず、「大丈夫だから」とブロック塀を作り始めたのです。
Aさんは黙々と作業を続け、3週間ほどで出来上がりました。
出来上がったブロック塀はきれいに積み上げられていて、奥さんは「今回はあまり曲がっていなくて良いね」と絶賛。
私も見ましたが、とても素人が作ったとは思えない完成度で感心。
Aさんも満足していたようでした。
しかし、2、3日後の夜。
妻と夕食をとっていると、出し抜けに「どーん!!」と盛大に大きな音がしました。
びっくりして外に出てみると、Aさんのブロック塀がばったりと倒れていました。
どうやらよく調べもせずに自己流で作ったため、強度が全く足りていなかったようでした。
奥さんはもの凄く怒り、Aさんは呆然とした後、しょんぼりとしょげかえってしまいました。
結局、ブロック塀はプロに依頼して作り直したそうです。
その後、私たちの家に夫婦で詫びに来て「大きな音を立てたりしてごめんなさいね。もう大きな物は作らせないから」と奥さんは言っていましたが、Aさんはその後も何か買って来ては庭で作業しています。
またあんなことが起きたらどうするんでしょう?
趣味は周りに迷惑をかけない程度にしてほしいと心配しています。
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