認知症の症状が出てきた79歳の父。ある日、転倒して頭のレントゲンを撮ると...そんな!<後編>

「外出先で転倒し、病院に運ばれていた父。頭を打ったので心配していました。せっかくなのでレントゲンを撮ってもらうと...こんな偶然があるんだなと驚いた出来事です」

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■病院に運ばれていた父。レントゲンを撮ってもらうと...

急いで父のもとへ行ってみたら、転んだところを通りがかった人に助けてもらい、病院に連れて来てもらったらしいのです。

頭部にけがをしていましたが、無事な様子を見てホッとしました。

もともと大の病院嫌いの父。

普段は体調が悪いから診てもらおうと連れ出しても、病院の前まで来ると引き返してしまいます。

幸いというのでしょうか、今回はけがをして連れて来られていたので、念のために頭部のレントゲンを撮りました。

診察してくれた医師は「大丈夫です。特に心配はありません」とのこと。

「でも、こんな症状、あんな症状があります」と父の日頃の様子を私が伝えたところ、「ちょっと待ってください」と再度レントゲンの写真を見直したのです。

すると「正常圧水頭症の疑いがあります」と告げられました。

なんてことでしょう。

こちらから父の日々の症状を伝えて本当によかったと思いました。

正常圧水頭症は脳室の中に水がたまる病気で、認知症と同じような症状が出ます。

もしそのままだったら、症状がひどくなっていくのを黙って見ているしかなかったかもしれません。

トラブルがきっかけでしたが、思いがけず病院に来れて本当に良かったと思いました。

父は脳室から水を抜く手術をし、無事に穏やかな日常を取り戻すことができました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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