認知症の症状が出てきた79歳の父。ある日、転倒して頭のレントゲンを撮ると...そんな!<前編>

「父と母と出かけたときのことです。父は認知症の症状が出始めていて、目を離した隙にどこかへ行ってしまったのです。土地勘のない場所で父が見つからず焦っていると、知人から連絡が入りました」

認知症の症状が出てきた79歳の父。ある日、転倒して頭のレントゲンを撮ると...そんな!<前編> 16.jpg

■認知症の症状が出てきた父。外出先で行方不明に!

喜寿を越え、父に認知症の症状が出てきたときの出来事です。

父に少しでも豊かに過ごしてほしいと思い、音楽会や博物館、美術館、テーマパークなどなど、車で父を連れてよく出かけていました。

今から14年前、名古屋の美術館で「浮世絵展」があるというので、父(当時79歳)と母(当時71歳)、私(当時47歳)で出かけたときのことです。

父は、歌麿、国芳、春信、北斎などの名品を一点一点、食い入るように見ていましたが、ほんの一瞬目を離した隙にどこかへ行ってしまいました。

あちらこちらを必死に走って探し回りましたが見つかりません。

速く歩くこともできないので、行動範囲は限られていると思ったのですが、土地勘のない名古屋です。

どちらの方向に行ったのか全く見当もつかず、見つけることができませんでした。

仕方がなく警察に捜索願を出しました。

でも、警察は調書は取るものの、なかなか動いてはくれませんでした。

警察は事故でも起きない限り何もしないんだ、と思いました。

ただただ無駄に半日が過ぎた頃です。

独自のネットワークを駆使して捜してくれていた名古屋在住の知人から「病院にいるらしい」との連絡がありました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP