「3年前、ご近所さんの庭に白い子ヤギがやって来ました。その家は我が家の裏側にあり、子ヤギは最初は可愛く思えて散歩の途中で眺めるなどしていたのですが、そのご近所さんが次々と飼う動物を増やしたせいで苦しめられることになったのです」
■まるで動物園! ペットの鳴き声にもう限界!
それから1年後、大きく成長したヤギたちのもとにまた2匹の子ヤギがやってきたのです。
大声で鳴く2匹のヤギと、か細いながらも絶え間なく鳴き続ける2匹の子ヤギ。
私はカーテンを閉め切ったまま、イヤホンも常に着けた状態で生活するようになりました。
今年に入って2匹の子ヤギも成長し、それぞれが大声で鳴くようになりました。
私は外出していても空耳で鳴き声が聞こえるほどになりクタクタ。
見物に来た人たちが「癒されるね」「可愛いね」と話しているのを聞くだけで、私はイライラして胃が痛くなりました。
特にしんどいのは朝です。
薄暗いうちにお隣さんは小屋を開けるので、私の目覚ましよりも1時間、日によっては2時間以上前から鳴き声が聞こえて眠れません。
隣の家の人に聞いてみても「困ったね」という程度。
母も多少気にしてはいるけれど、私が神経質なだけのようで話しづらくなりました。
そんなある日、買い物の帰りに裏の家に停まっている車の荷台を見たら、動物を入れるカゴらしきものが...。
慌てて家に入り窓から見てみると、今度は鶏とウサギ!
その日から裏の家の庭はまるでふれあい動物園のように賑やかになりました。
動物たちの鳴き声と子どもたちの騒ぐ声で、私は我慢の限界でした。
これ以上動物が増えないうちにと必死でアパートを探し、家から車で15分程の物件を探すことを母に宣言。
母も私がしんどい思いをしていることは知っていたので反対はなく、ついに引っ越すことにしたのです。
アパートに移ってもしばらく、ヤギの鳴き声が聞こえる気がして眠れない日もありましたが、引っ越しから半年を過ぎていまは落ち着いています。
ただ、実家に帰ると相変わらず周辺には鳴き声が響いていて、そこで暮らしていた記憶がよみがえり鳥肌が立ってしまいます。
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