亡くなった夫所有の家を売却。問題山積みの古民家が簡単に売れるわけもなく.../chii

夫が急逝し、6カ月たちました。

すべての手続きが終了し、穏やかな暮らしに戻ったかと言うと、そうではありません。

結論から言うと、築50年のわが家はまだ売れていません。

簡単に売却できると甘く考えていましたが、問題山積みの家だったのです。

【前回】想像以上に大変だった夫の死後の手続き。車上生活していたトラックからはゴミの山が...

亡くなった夫所有の家を売却。問題山積みの古民家が簡単に売れるわけもなく.../chii pixta_85520909_S.jpg

夫急死の連絡を受けて、頭が真っ白になり、何から手をつけてよいかわからない状態だった11月初旬。

夫の所有するトラック売却の次にやったことは、不動産会社に見積もりをお願いすることでした。

どうやって?どこに?さっぱりわからなかった私ですが、あるサイト上から、一括見積りの申し込みをしてみました。

翌日には3件から電話があり、その中の一社に見積もりをお願いすることにしました。

こんなボロボロな家、売れるのだろうか?

それが一番心配でしたが、一週間後に不動産会社に説明を聞きに行きました。

その日は息子もかけつけ、二人で話を聞きました。

地元は高齢化が進んでおり、人口減少が甚だしい、土地の単価も下がっている等々、売却はできるけれど、厳しいかもという話でした。

これくらいで売れるという金額も提示してもらって、こんなものなのかと納得。

とりあえず、売れるということがわかっただけでも一安心でした。

一社の説明を聞いただけで、一安心しドッと疲れてしまった私ですが、兄や知人に、見積もりは数社とって、複数の中から決めるのが良いと聞きました。

もう一社に見積もりをお願いした所、こちらの方が担当者も感じがよく、売買額も高かったので、契約をしてしまいました。

今考えると、数社に見積もりをお願いし、もっと冷静に選べばよかったのかと思います。

当時は、一日も早く、あの忌まわしい元わが家を手放したい気持ちでいっぱいだったのです。

元わが家は、やはり古い家には価値がなく、古家付き土地で売りに出されることになりました。

売買契約を取り交わし、次にやったのが、不動産の名義書き換えです。

これは、不動産会社が提携している司法書士の方を紹介してもらって、そちらにお願いすることにしました。

子どもたちと私の住民票、印鑑登録証明書、戸籍謄本、夫の戸籍謄本等、必要な書類は、手間がかかったけれど、自分でそろえました。

名義書き換えにかかる費用は22万円。

高いのか安いのかまったくわからなくて、言われるままに振り込みをしました。

不動産の名義書き換えは二週間で終わり、やっと元わが家の売却活動が始まったのは、12月初旬のことでした。

そうこうしている間にも近所の方からのクレームは続き、庭の木の伐採に取り掛かることに。

前回の見積もりでは70万と言われ、あやうく悪徳業者にだまされる所でしたが、今度は慎重に業者を選び、地元の植木屋さんに伐採をお願いしました。

金額は10万円でした。

私が立ち会うこともなく、一日で伐採は終わったのですが、伐採中も近所の方が出てきて、もっと切れ、消毒しろなどと、ギャーギャー騒がれたと聞きました。

後日、元わが家に行ってみると、だいぶすっきりして、庭から空が見えるようになっていました。

売買契約を取り交わし、販売活動に入って、ひとまず安心したものの、まだまだやらなければならないことが山積みでした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、10年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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