「43歳の女性です。一般的に『体に良い』と言われることが多いもち米ですが、なんでもほどほどにすることが大切。やはり食べすぎはよくないなと悟った話です」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■お餅大好きな父。しかし、お餅を食べ過ぎた結果...
私の父は建設関係の会社を営んでおり、75歳の現在も社長として若手育成に励んでいます。
仕事に加えて趣味のゴルフに勤しむなど、元気に動き回っているため食欲も旺盛です。
そんな父の好物は「お餅」。
朝ごはんは毎日お餅と決めていて、さらに体に良いと言われているきなこをまぶした「きなこ餅」を食べるのが日課です。
さて、父に異変が起きたのはいまから10年ほど前。
常に体のどこかにおできができるようになったのです。
病院でその都度治療してもらうのですが、すぐに再発するとのこと。
なぜだろう?
父は健康そのもので、健康診断もA判定なのに、おできだけがいつもあるんです。
お酒を控える、お茶タイムのお菓子をやめてみる、食事は油ものを控えてみる、運動を増やす、などいろいろと試してみたのですが、やはり改善されませんでした。
本やインターネットで調べたり、知り合いの医師に相談したりしているうちに、父はあることを思い出しました。
私が長男(現在17歳)を出産したときのことです。
母乳で育てていたため、栄養価の高いものをと、実家の祖母や母がいろいろと料理を作ってくれて、相撲部屋のような大盛りご飯を毎食のように食べていました。
しかし、赤子に母乳を与えている私はまだ若かったこともあり、まったく太りませんでした。
それをいいことに、出産祝いと一緒にいただくケーキやお菓子などもモリモリと食べ、また長男は冬生まれだったため、お正月の残りであるお餅も毎日お腹いっぱいに食べていました。
そんなある日、私は突如として発熱しました。
風邪!? インフルエンザ!? 赤ちゃんにうつしてはいけないと思い、急いで病院へ。
診断は「乳腺炎」でした。
医師から食事のことを聞かれた私は、日々の暴食を正直に申告しました。
そこで発覚したのは、どうやら「お餅」が原因ではないか? ということ。
まさか、お餅でなぜ?
■特別な料理はやはり特別なときに
もち米は栄養価が高く「体を温める効果がある」と言われているそうですが、それこそが乳腺炎の原因だったようです。
症状が軽い場合、体を温めていれば自然治癒する場合が多いそうです。
しかし、症状が酷ければ冷やしたほうがいいそうで、私の場合は自覚症状がないまま乳腺炎が悪化し、餅を食べて体が温まったことでさらに症状が進み、発熱。
そんな流れだったようです。
それに加えて、ケーキやお菓子など油分が多いものを爆食していたので、乳腺がつまっていたことも考えられます。
何はともあれ、お餅とお菓子をやめたところ乳腺炎は治まり、熱もあっという間に下がりました。
父はこのことを思い出したのです。
そして、すぐに朝食のお餅をやめてご飯に切り替えると、数日後にはおできはすっかり治り、その後も再発はなくなったということ。
でも、やっぱり大好きなお餅の味が忘れられないようで、数日に一度「ご褒美スイーツ」感覚で楽しんでいるようです。
もちろん、健康な人がたまに食べる分にはまったく問題ないでしょう。
日本では昔から、お餅はお正月やお祝い事など特別なときに食べられてきました。
特別なご馳走は爆食するもんじゃないなと親子で悟り、それからは特別なときにありがたくいただいています。
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