【ずさんな介護施設】90代の母が2日もろくに食事ができず...ショートステイ先の対応

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:yumekafu
性別:女性
年齢:64
プロフィール:両親の介護のため、公務員の仕事を途中退職し、現在カウンセリング&ヒーリングの仕事を楽しんでいます。

【ずさんな介護施設】90代の母が2日もろくに食事ができず...ショートステイ先の対応 51.jpg

現在98歳の実母は、13年前から月1回、2泊3日のショートステイに行っています。

母は大腸の手術後、人工肛門をつけてパウチという便用の袋をつけていて、腰痛用のベルトもつけています。

また、母は認知症のために話をすることができません。

ショートステイに行くときは、いろいろと気をつけることを「お願いリスト」として書いて持たせていました。

それでもスタッフのみなさんにはなかなか伝わっていないようで、パウチの取り換えを忘れて服が汚れていたり、腰のベルトを着けずに帰ってきたりといったことがありました。

でも、私(64歳)にとってこの2泊3日は、たまっていた仕事をして自分の時間が持てる大事な時間です。

少し気になることもありますが、母がショートステイで安全に快適に過ごせるように願いながら送り出していました。

6年前のことです。

夕方、母(当時92歳)がショートステイから帰ってきたので夕食の介助を始めました。

飲み物を飲んでいる間はよかったのですが、ごはんやおかずは食べにくそうにしています。

「お母さんどうしたの? ちょっと口の中を見るね」

そう声をかけて見てみると、あるはずの入れ歯が入ってないのです。

母は総入れ歯で、着用しないと食事ができません。

私(当時58歳)は慌てて口の中に入っている物をかき出し、ショートステイに持っていくカバンの中を探しましたが、入れ歯はどこにも見当たりません。

ショートステイ先に電話を入れると、電話の向こう側も驚いた様子で「これから探します!」と言って慌てて電話を切りました。

私はとりあえず母にミキサー食を食べてもらって、寝かせてから連絡を待ちました。

しかし、なかなか連絡が来ません。

「これからどうしよう...」と絶望的な気持ちで待っていると、夜9時頃にやっと責任者が「入れ歯ありました!」と持って来てくれました。

私は、入れ歯が戻ってきたことにほっとすると同時に憤りを感じて、なぜこうなったのか問いただしました。

「本当にすみません。1日目の担当が、夜入れ歯を洗浄用のコップに入れたまま洗い場に置き忘れてしまって、2日目のスタッフとの引継ぎがないまま朝食が始まったので、気づかないままだったようです」

そう説明されて、私は納得がいかなことばかりです。

「母は2日間入れ歯なしで食事をさせられていたのですね。食べ物をのどに詰まらせる可能性があると思います。母は何があっても訴えることができないんです。その間、食事の最中に入れ歯が入ってないことに気づかなかったんですか?」

2日間も母が苦しい思いをしていたかと思うと気持ちが高ぶってしまい、きつい口調になってしまったと思います。

責任者は、私の怒っている様子に驚きショックを受けたようでした。

「これからはこのようなことを絶対にさせないように、スタッフに徹底させます」

そう言ってひたすら謝り続けて帰っていきました。

その後、スタッフの方が母の対応に気をつけてくれていることが分かり、小さなミスはあるにせよ、今は安心できています。

言いすぎたかな、と反省しましたが、対応が改善されなければもしもの事態もあり得るので、結果的に良かったと思うようにしています。

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