<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まるおじ
性別:男性
年齢:54
プロフィール:専業主婦の妻と大学生、中学生の子ども2人の4人家族の父です。子どもが同時に中学・大学に進学してお金も精神的な負担も大変でした。
3年前から現在まで続いている、80代前半の伯母(母の姉)と70代前半の母についての話です。
私の母は5人姉妹の末っ子で、長女である伯母とは大の仲良しです。
少し年齢が離れていたため、母は伯母に幼い頃から母親代わりに面倒を見てもらっており、成長してからも母はずっと伯母の後をついて育ったそうです。
そして、伯母が結婚して夫の転勤で上京すると、自分もその後を追うように東京の企業に上京して就職し、伯母の近所で暮らして週末になると2人で出かけていたそうです。
その後、母も結婚し、少し離れた場所に住んでいた時があったものの、2人はお互いの夫も呆れるほど頻繁に会い続け、私が産まれた後も伯母は実の子どものように私のことをかわいがってくれました。
しかし、妹想いで面倒見の良い伯母でしたが、困ったことが一つありました。
伯母はいろいろとこだわりや好き嫌いが多いところがあるのですが、そのくせ面倒くさがりで時間にルーズな一面がありました。
伯母と私の母で出かけるときも、行きたい場所や店は伯母が決めるのですが、実際に予約を取ったり、行列に並んで順番待ちをしたりするのはいつも母。
母は文句一つ言わないものの、子どもの私から見ると少々不平等な関係に見えました。
私が成人して家を出て、独立してからもずっとそんな関係が続いていたのですが、ここ数年、伯母の体調が悪化して入退院を繰り返すようになりました。
さらに夫も亡くなったことを受けて、3年前から伯母は介護施設に入居したのです。
さすがの伯母も自由に外出できなくなってしまったので、母もようやく伯母のわがままから解放されたと思っていたのですが、この春、帰省して母に近況を聞くとそうではなかったようでした。
最初は大人しくしていた伯母でしたが、介護施設内のフリースペースにお気に入りの席ができたものの、席が先着順でしか取れない!と騒ぎ出したのです。
そしてなんと、フリースペースの利用日に、朝から母が伯母に代わって順番待ちの行列に並ぶことになったとか。
さらに、最近は母との面会に使う面談室もお気に入りができたとのことで、面会日の朝一番に電話予約する仕事も加わったとか。
「相変わらず注文が多くて大変よ。でも産まれたときからの腐れ縁だからね」
なんて言いながらも、母は大好きな伯母のお願いを苦にしていないようなのです。
さすがに、老いても伯母のために奔走する母が少し気の毒です。
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