<この体験記を書いた人>
ペンネーム:かっちゃん
性別:女性
年齢:42
プロフィール:結婚当初から夫の家族と同居をしている3児の母です。もともとは一人娘でした。
実家の母は、私が結婚してから体調を崩してしまい、15年以上も入院生活を送っています。
当時26歳の私は右も左もわからないまま、自営業を営む夫の家へ嫁ぎました。
嫁ぎ先は大家族でもあり、一人娘の私には「異文化」そのものでした。
実家に帰省するのもなぜか気がひけてしまい、年に1~2回顔を見せるだけ。
両親には寂しい思いをさせてしまったかもしれません。
特に、仕事をしながら母の病院へのお見舞いや家事を一人でこなしてきた父は、口にすることはなくとも大変だったと思います。
それでも愚痴をこぼすこともなく、父は長いこと実家で一人暮らしを続けています。
振り返ってみると、若い頃から家事をこまめにやるタイプで、食事もよく作ってくれていました。
そうしたことから、父の生活面は特に心配することなく、最初のうちは過ごしてきました。
しかし、父が還暦を過ぎたあたりから、少しずつ変化が出てきたのです。
たまに帰省すると、掃除の行き届かない部分や洗濯物のストックが目立つようになりました。
「あんなに綺麗好きだったお父さんがどうしたの?」
「何だか前よりもおっくうになってきてさ...」
そうぼやく父に不安が募りました。
一番の変化は冷蔵庫。
いつ帰ってもほとんど空の状態なのです。
以前であれば、常にフルストックの状態でした。
心配性の母が余分なものまで購入していたことを差し引いても、あんな冷蔵庫は家電量販店の売り場でしか見たことがありません。
普段の父の食事は、スーパーのお惣菜やお刺身等、簡単なもので済ませているようです。
毎日のことなので健康面も含めて食生活が心配です。
帰省したタイミングで、できる限り、作り置きを小分けにして冷凍するようにしていますが、量にも限界があります。
それに、一生懸命作り置きしても1カ月と持ちません。
こちらの家でも作って、クール便で送ってみようかな? など思案してはいるものの、「これ!」といった解決策を見出せないまま時間だけが過ぎている状態です。
冷蔵庫が満タンだからといって心が満たされるわけではないのですが、それでもフルストックにしてあげられたらいいな、と思っています。
ひとまずは、以前よりも頻繁に帰省して、可能な限りフォローをしていくつもりです。
孫の顔を見ることもエネルギーチャージに繋がればいいなと思い、家族で帰省することで楽しい時間を過ごしてもらえればいいなとも思っています。
人気記事: 楽しかった父の誕生会。でも裏口で「母が隠していたゴミの山」を見つけてしまい...《カータン》
人気記事: 《漫画》同居して36年...100歳で亡くなった義母が言いふらし続けた嘘ばかりの「悪口」<前編>
人気記事: 《漫画》止まらない涙...10歳の私が「酒好きの父」を避けるようになった母の誕生日での出来事<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。