バブル期に貯めておけば...58歳にして後悔の老後資金

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ペンネーム:Jin
性別:男
年齢:58
プロフィール:妻が病に倒れ、現在入院中です。右半身が全く動かない状況で、リハビリ後は自宅での介護が待っています。そんな状況を皆さんに知っていただければと思います。

皆さんは、老後の生活設計をどの程度深刻に受けとめているでしょうか?
今年で私が58歳、妻が57歳となり、「真の老後」が差し迫っています。
いや、もしかすると、もうすでに「老後」の域に入っているのかも知れません。


22歳から約7年会社勤めをし、その後独立。
厚生年金はアルバイト時代を含め約10年弱、その後独立し自営となってもちろん国民年金に加入しました。
ですが、送られてくる「年金のお知らせ」をみると、老後にもらえる額は本当に微々たるもの。とても、生活できるとは思えない額でした。
預貯金は、現生活を維持する生活をしたとして、2~3年食べて行ける程度・・・。

独立当初は、バブルのど真ん中、"イケイケ"の世の中。稼いだ金の大半は、夜の街へ消えました。
それでも、マンションの家賃を払い、子供らの学費、家の生活費を出し、少々の貯蓄ができる状態だったのです。
当時は、「バブルはまだまだ続く、一生続く」と勘違いをし、「なんとかなるさ」と大して老後を深刻に考えていませんでした。
ですがやがてバブルは弾け、私の収入もアッという間に半減・・・。
半減ならまだしも、バブル後3年程経った年収は、100万を切る状態まで激減してしまいました。
家賃、電気代、水道代、ガス代、子供の学費、食事代と稼ぐ事に必死になり、気が付いたら子供は独立し家を出、妻は病気で入院。かくいう私も、高血圧、糖尿で毎月病院通い。
いま残っているのは、現金でもなく預貯金でもなく、もちろん他の資産でもなく、「挫折感」と「後悔の念」のみとなりました。

>>Jinさんの関連記事:脳出血で右半身が動かなくなった妻。在宅介護を考える

「少しでも貯蓄を!」と決心したのが、数年前。それで貯められたのがいまの貯蓄額です。
「バブルの頃の収入の一部を、もう少し残せればこんな事態にはならなかった」と、つくづくと感じています。

仮に年収1000万円の生活を維持しようとした場合、平均寿命を考えあと30年生きるとするなら、何と単純計算で3億円必要となります。
当然それは無理ですから、平均生活費として年に500万としてもその半分の1億5千万円。
これも無理ですから、ギリギリの300万円/年とした場合、30年の余生を過ごすのに、それでも9千万円、約1億円が必要との計算になります。
若かりし頃の私が、冷静にこの計算できていれば、まずは1億円を預貯金として残していたろうに・・・。
「後悔先に立たず」とは、よくいったものです。
何とか、一円、百円でも多く残すべく、収入の一部を貯蓄に回してはいますが、妻や自分の医療費をはじめ必要経費の支出がそれを上回っている現状では、蓄えが徐々に徐々に消えて行く現状です。
妻と自分の老後の生活のために、なんとしてでも現状を打破しなければなりません。
若い方には、是非貯蓄の大切さをご理解いただけたらと思います。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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