脳出血で右半身が動かなくなった妻。在宅介護を考える

脳出血で右半身が動かなくなった妻。在宅介護を考える 8-pixta_21228799_S.jpg

ペンネーム:Jin
性別:男
年齢:58
プロフィール:妻が病に倒れ、現在入院中です。右半身が全く動かない状況で、リハビリ後は自宅での介護が待っています。そんな状況を皆さんに知っていただければと思います。

妻57歳、私58歳。妻が脳出血で倒れたのは56歳の誕生日のちょっと前でした。

その日、妻は普段通りにママ友との会食を楽しみに出かけました。夕方、突然の電話で妻が倒れたとの連絡がありました。救急搬送、緊急手術と初めての体験に、私はただうろたえるだけ。子供に連絡するも、流れる涙で電話口の言葉がしどろもどろです。

駆けつけてくれた独立した長男と長女、留守を預かる末っ子、遠くで働いている次男、三男へ状況を伝える電話は支離滅裂でした。子供に「しっかりして、お父さんがしっかりしないと!」と言われて、ハタと我にかえったのが入院から三日たった晩のことでした。「これではいかん!」と妻の病床で「俺が、しっかりしないと!ぶれちゃいかん!」と心に誓いました。

命は助かりましたが、後遺症として、妻は右半身が動かなくなってしまいました。現在は入院して治療とリハビリを行っています。リハビリのかいもあり、何とか動く左半身を駆使し、介助はありながらもベッドから車椅子、車椅子からベッドへの移動はできるようになりました。

当初は排尿行為ができずカテーテルをつけていましたが、今は治療の効果で何とかそのカテーテルはとる事ができました。ですが、まだトイレでの排尿ができず、お風呂も介助なしでは入れない状況。自宅に戻った場合の介護について、何をどうしたらいいのやら悩む日々が始まりました。

自宅に戻った際にまず困ると思うのはトイレ、お風呂ですが、お風呂の介助もオムツ交換も、未経験。どのようにするのがいいのか思案しています。何とかトイレが一人でできるようになってもらえれば本当に助かるのですが、妻はリハビリが嫌いで、何かしらの理由をつけてサボりたがります。「手が痛い」「お通じがない」「疲れた・・・」などなど、その理由の数たるやよく思いつくなと感心するのみです。

健康だった時は、何でも自分からすすんで頑張る性格だったのですが、やはり思うように動かない体が気持ちへも影響しているのではないかと思います。褒めたり、慰めたり、時には叱ったりしてリハビリを続けてはいますが、恐らくこの状況はまだまだ続くと感じています。

妻は病床で57歳の誕生日を迎え、私は58歳の誕生日を迎えました。平均寿命が80代なかばとするなら、あと30年近くは介護が必要となります。来月末には退院する事になっていますが、全く自力で活動しようとしない今の状態では要介護4となり、そのような状態の妻を在宅なり、施設なりで診る必要があります。

介護専門の施設にお願いするにも、それなりのお金は必要となります。子供を頼りにしたいところですが、みな家庭がありそれぞれの人生を歩んでいるので、そう簡単には頼めません。蓄えも妻の入院費に消え、これからかかるであろう在宅介護のための家の改造費、介護に適した車の購入代金と次から次へと消えていきそうです。それに加え、私の収入も減る一方・・・。

「在宅介護」は、かなり、ハードルが高いのか?これから、続く介護の日々に不安と疲労が募るばかりです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP