<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ももこ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:43歳、2人の子供(男17歳、女15歳)を育てるワーキングマザー。世知辛いご時世に会社員として奮闘中。
職場にいるちょっと厄介なAさん(55歳)のお話です。
Aさんは女性で、事務員として働いています。
私は1年ほど前にこの会社に転職しました。
Aさんは「面倒見が良い優しい方」という印象で、入社してからいろいろと指導してくれています。
雑用は女性がやるのが当たり前という古い体質の会社のため、水まわり、お茶出し、ゴミ捨て、コピー用紙の補充など、業務以外のところについても教えてもらっていました。
さて、Aさんは年齢のわりには可愛いものが大好きで、キャラクターグッズがデスクまわりのあらゆる箇所に散りばめられています。
たまたま見かけた彼女の愛車にも、たくさんのぬいぐるみやフィギュアが飾られていました。
ときには髪に大きな白レースのリボンをつけているときもあります。
こういう趣味について、私は全然アリだと思うのです。
好き嫌いは個人の自由ですし、女性はいくつになっても可愛いものが好きという気持ちは理解できます。
そんなAさんにはお気に入りがいます。
課長のBさん(40代後半)です。
Aさんは彼に対して非常にぶりっこをしていて、ことあるごとにBさんに話しかけ、嬉しそうに「え~うそ~やだぁ」と、高くて大きい声で話をしています。
Bさんから話しかけてきた日には嬉しさが溢れて、ぴょんぴょんと跳ねてBさんのデスクまで行くのです。
この態度にイラつく女子社員もいるようですが、これも私はまったく気になりません。
むしろ「可愛いな」とさえ思います。
このように、Aさんを微笑ましく見ていた私ですが、Aさんが「可愛い人」から「厄介な人」に変わったエピソードがあります。
ある日、前社長が会社に来たときのことです。
前社長は御年85歳。
まだまだお元気で、ときどきオフィスの様子を見に来ます。
ひととおり社員に軽くあいさつをすると、Aさんに向かって「Aちゃん」と話しかけました。
そう、前社長はAさんのお父様なのです。
するとAさん、「あ? なに? 聞こえないし。あぁ? ...チッ(舌打ち)」とぞんざいで、まるで反抗期の10代がイキがって親に対して取るような態度でした。
私はなんだかショックで、やるせない気持ちになりました。
毎回このような態度なので、これは普段通りなのでしょう。
前社長ももちろん気の毒ですが、Aさんの大好きなBさんもそばにいるのにそんな態度を見られて大丈夫⁉ と心配になってしまいました。
いつもあんなに一生懸命ぶりっこしているのに...。
最近になって同僚から聞いたことですが、Aさんには地雷がいくつかあり、それを踏んでしまった女子社員が過去5年間の間に5人ほど退職したとのこと。
気に入らない女子社員がいると呼び出して「タメ口聞いてんじゃねーよ」とか、「さっきBさんと話してただろ」などと、Aさんは理不尽に怒るようです。
可愛いもの大好き、Bさん大好きの可愛いぶりっこちゃんだとばかり思っていたのですが、どうやら前社長に対する態度がAさんの本当の姿なのかもしれません。
私はこの会社で長く働きたいと考えているので、なんとかAさんの地雷を踏まないように恐る恐る過ごしています。
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