「多機能で高性能。でも私に必要?」55歳から始める暮らしのダウンサイジング(後編)/中道あん

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こんにちは。「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰の中道あんです。

 

家電や物には常に流行があり、多機能で高性能の最新のものが次々と発売されます。

生活を豊かに便利にしていくにはそのような物は効果的かもしれません。

でも、その便利さは、「小さな暮らし」を目指す自分にとって本当に必要なのか?これまでの暮らしの習慣、こだわりや常識を手放すことは本当にできないのか?

今回はそういったことを考えてみます。

前回のエピソード:「それは本当に必要?」55歳から始める暮らしのダウンサイジング(前編)

 

1.電化製品はシンプルに

子育て中や母と同居中は、とにかく家事の量が多くて、時間との戦いでした。

なので、ボタン一つで働いてくれる家電製品はとても有り難かったです。

 

例えば、食洗器。導入する前は、三度の食事に使う道具や食器を洗い終わるのに1時間かかる事が普通でした。それで5人用食洗機を購入。フルに活用して片付け時間を短縮していました。

ですが、同居する家族が減り、壊れたのを機に、買いなおすのではなく手洗いにしました。

食洗機の管理やメンテナンスの煩わしさもあり、小さな家族には必要性を感じなりました。また、これから加齢が進む私には手を動かすことも健康を保つ一つだと考えたのです。

 

わが家の洗濯機は大型乾燥機付全自動です。

雨が降るとボタン一つで乾燥までしてくれ大いに助かっていましたが、今では乾燥機能を全く使っていません。 雨が降れば洗濯を休んでも問題なく、早く乾かさなくてはならない事情も、今の生活の中にはないからです。なにより、洗剤が革命的に良くなり、部屋干しでも臭いが気にならなくなりました。次に買う時には綺麗に洗える全自動洗濯機、それで十分です 。

 

テレビを観る習慣から離れてみると、なくても全く不便さを感じないことに気が付きました。ニュースや天気予報はスマホのアプリで見ることができますし、パソコンでは動画配信サービスを使えるので映画だって楽しめます。何気なくつけていたテレビの時間が無くなると、時間に余裕ができ、自分時間が充実してきました。

我が家のテレビはそろそろ買い替え時ですが、無くす、もしくは小さなテレビにするつもりです。

 

先日、ガスコンロを買い替えたのですが、それこそボタン一つ、焼き魚もひっくり返さなくても焼けるものから、オーブン機能まで備えるものもあり、ガスコンロは今や多機能調理器具となっているんだなあと驚きました。

しかし私は「シンプルな三口コンロで結構です」と、リフォーム会社の営業マンにお願いしました。多機能であることがわが家の食卓にどれだけ貢献できるのかを考え、使いこなせないと判断したのです。

 
2. 食器はお揃いでなくてもいい、違いを楽しむ

私は食器が好きです。お店で手にとって眺めたり質感を確かめたり、用途を考えたりする時間は楽しいものです。

いいものは沢山ありますが、食器棚に入るだけと決めているのでなかなか買うまでには至りません。

それでも、どうしても欲しい器に出会うと、基本的に一つだけ買うことにしています。

その結果、家族が揃う食卓に、形や模様がばらばらな器やお皿が並ぶこともしばしばあります。でも、食器は揃えるのが当たり前というこれまでの感覚を捨ててみると、息子にはそれ、娘にはこれ、と選ぶのも楽しいものです。

家族揃えて3枚を買う1回より、形の違うものを3回買う方が、楽しみも3倍に膨らみますしね。

 
暮らしの質を上げるために、最新の便利でいいものを持ちたい。それは、若かりし頃バブル期だった私達世代に植え付けられている感覚なのかもしれません。

けれど、その感覚でずっと暮らし続けるのは、老後の経済力を考えると無理でしょう 。それよりも余分なものを捨ててシンプルに暮らすことが、無駄なお金を使わず、心にゆとりを生むのではないかと思うのです。

まだまだダウンサイジングできそなわが家、楽しみながら続けていきたいです。

次の記事はこちら:大人になっても喧嘩ばかりしていた私と妹。仲を修復できた理由

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中道あん
「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流<」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。
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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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