20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
寝る前の習慣を久々に再開した中道あんさん。普段の生活では気付いていなかったのですが、左腕が肩まですんなりと上がらない...? 「身体が硬くなっているのかな」と思ったのですが...。
【前回】熟年の妹夫婦がリスタート。新たな人生を決断するために必要なこと
【最初から読む】仕組みを作って安心。ひとり時間が多い親の見守り/中道あん
私には、寝る前に布団の上で大の字になって体を緩めるという習慣があります。
解放感が味わえ、リラックス効果も大きいのでお勧めの習慣です。
ただ気持ちに余裕がないとスルーしてしまいそのまま眠りにつくことも...。
そんなある夜のこと、久しぶりに大の字ポーズを取ってみたら、左腕が肩まですんなりと上がらなかったのです。
「あれ?おかしいな。身体が硬くなっているのかな」と、そのときはそこまで気にせず眠りにつきました。
でも次の日もやっぱり動作がぎこちない。
腕を肩の位置から布団に沿わせるように耳の横まで持っていこうとしたら、肩に痛みが走りました。
「痛っ。何にこれどうなっちゃったの?」とびっくりしました。
私たちは、普段の生活で腕を高く上げるという動作をあまりしませんよね。
電車のつり革だってせいぜい体の斜め30度前くらいでしょう。
普段の生活では思っている以上に肩の可動域は狭いのです。
私の場合、仕事でPC操作が多くどうしても肩が前に入ってしまいます。
一般的にデスクワークの人は猫背や巻き肩になりやすいとも言われていますよね。
それもあって、月に6回ピラティスをしており、そのうちの2回は鍼とマッサージもプラスしています。
身体のメンテナンスは十分だと思っていたのに...。
身体の柔軟性は元々あるほうだったので、これにはショックでした。
これは、昨年の秋ごろのことです。
夏に旅先でヨガのプログラムを受けた時にはどうもなかったのに。
でも、まだこの時には余裕があったのです。
というのも日常生活に全く問題がなかったから。
そのうち治るだろうくらいに思っていました。
そのころから執筆作業が多くなり、12月にはほとんどPCの前から離れられない生活になっていました。
すると、日常生活にも支障がでるようになったのです。
●犬の散歩中、リードを引っ張られ激痛でその場にうずくまる。
●朝起きたら身体がカチカチ
●腕が肩まで上がらずピラティスでポーズが取れない
●気づいたら、左腕の後ろを揉んでいる
●セーターなどかぶりものの服が脱ぎにくい
●キッチンの吊戸棚まで腕が上がらない
などなど、いつも肩から腕にかけて違和感があり、何かの拍子に激痛が走る。
大好きなピラティスもできない状態になっていました。
私がピラティスを受けているトレーナーは、鍼灸師・カイロプラクティックの経営者でもあり、身体メンテナンスのプロです。
とても知識量が豊富で施術にも信頼を置いていました。
早速相談して週に1度治療をしてもらうことにしました。
症状から、五十肩ではないかということに。
まさか自分が五十肩になるなんて...。
トレーナーは、原因がありそうな筋肉1つ1つに丁寧にアプローチをかけて、毎週いろんな筋肉を和らげていただきました。
自分でも腕の付け根にある筋肉をほぐすストレッチを日に何度かしていました。
3カ月くらいたったころ、急に痛みが緩和され始めて、あれよあれよというまに元どおりになりました。
一時は「このままだったらどうしよう」と不安でしたが、諦めず治療を続けてよかったです。
正直、これが治った方法かどうかというのは分かりません。
勿論、トレーナーの施術のおかげでしょうが、執筆のプレッシャーから解放され、時間や気持ち的にも余裕がでてきて肩の力が抜けてきたからというのも理由の一つにあると思っています。
今回のことでストレスって体のどこに出てくるのか分からないなと思いました。
噂では、五十肩は残りの肩へ移るそうです。
それだけは避けたいと思い、PC作業に根を詰めないようにしています。
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