衝撃の出会いから40年。「マヨラー」を極めた友人の変わらぬ姿にほっこり【漫画】

「何でも突き詰めるのはすごいことだと思います。そう思わせてくれたのは『マヨネーズは神』と豪語する40年来の友人のC君。出会ったときから『マヨラー』だった彼は、出会った頃より落ち着くことなく、『マヨラー』として熟成されていったのです」

親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?

衝撃の出会いから40年。「マヨラー」を極めた友人の変わらぬ姿にほっこり【漫画】 スクリーンショット 2024-05-10 16.22.05.png

■「マヨネーズは神」というC君の食事が神がかりすぎて...

大学時代の友人C君(61歳)は、マヨネーズが大好きな「マヨラー」です。

マヨラーの中でもいろいろな段階があるようで、野菜一般は言うに及ばず、とんかつもマヨ、焼き魚もマヨ、マヨネーズご飯で食事を済ませられるような人もいるようですが、C君は別格でした。

彼との出会いは、1980年の私の大学入学まで遡ります。

「マヨネーズは好きですか?」

初対面の相手に開口一番こう聞く人は少ないでしょう。

大学で初めて会ったとき、彼の第一声はこれでした。

なんとも印象的な出会いでした。

彼はとても真面目で、講義はいつも最前列でノートを取っていました。

C君の自宅は大学から距離が結構あって毎日片道1時間半をかけて通学、人懐っこい笑顔がチャームポイントで、彼を悪く言う人には会ったことがありません。

彼は毎日弁当持参で、大小のタッパーがバッグに入っていました。

ただし、このタッパーの大きいほうは全てご飯で、いつもべったりとマヨネーズが塗られていました。

「本当は小さいほうはいらないんだけど、おふくろがそれだけじゃあんまりだって」と、照れ笑いしながら、おかずはお情け程度にマヨネーズご飯をかき込んでいました。

「マヨネーズは神だよ!」

そう豪語する彼は、実際、何にでもマヨネーズをかけていました。

野菜類は焼いたものも煮たものも、添えられているのはマヨネーズ。

秋刀魚の塩焼きも、添えられた大根おろしやすだちには目もくれず、マヨネーズをかけて身を崩し、C君流の秋刀魚のマヨネーズ和えの完成です。

外食であっても「マヨラー」は妥協を許しません。

学食のポテトサラダは手作りマヨネーズが自慢の絶品で評判だったのですが...。

「少し物足りないんだよね」

そう言って持参のマヨネーズで独自の味付けをしてしまうほどでした。

そんなC君と、出汁がうまいと評判のラーメン店に行ったときのことです。

一緒に行った友人たちが口々に「うまい、この出汁がさぁ」と舌鼓をうっている中、C君が口を開きました。

「確かにうまいんだけどさ...ちょっと物足りなくない?」

そう言いながら、例のマイマヨネーズを取り出し、丼の縁に絞り出しました。

「おい! 何するんだ、台無しじゃねえか!」

それに気づいた店主に大目玉を食らいましたが、みんなで彼の人となりを力説してことなきを得ました。

共通の友人の結婚式に出席したときは、出てくるフランス料理を一口味わうと、こっそりマヨネーズをつけたC君。

「うーん、やっぱりこのほうがうまいよ」と満足げでした。

衝撃の出会いから40年。「マヨラー」を極めた友人の変わらぬ姿にほっこり【漫画】 2.png

漫画:おかまき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

漫画:おかまき
Instagram: @hidexmaki

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP