「私...好きになる人みんな既婚者やねん」30過ぎて初彼氏ができたとはしゃぐ友人の呆れた行動 /かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

私がこれまでに経験した同窓会にまつわるお話です。

【前回】同窓会で会って以来馴れ馴れしく電話をしてくる友人。彼女が狙っていたあるものとは...

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私には仲の良い4人組の加奈・百合・久美がいた。

高校の同窓会開催以前から、時には3人だったり2人だったりしたが、ランチ会的なものを年に数回開いていた。

同窓会にはもちろん3人も出席していて、私と一緒に頑張ってくれた。

歳を重ねる毎に同級生たちの中には結婚・出産する者も増え、今では珍しくもなんともないが、当時は30過ぎて独身だと肩身が狭いと感じる者も多かった。

加奈・百合・久美も独身で、彼氏いない歴=年齢だった。

そんな加奈に彼氏が出来たと聞く。

私も百合も久美も大喜びし、さっそく加奈から話を聞こうとランチ会を開いた。

加奈の彼氏は会社の先輩らしく、とてもハンサムで高身長ということだった。

もともと私たちは女子高だったので、一気に高校生の頃に戻ったようにキャアキャアと加奈の話を聞く。

加奈はOLだったので、仕事上その先輩と一緒に仕事をしているうちに親しくなって交際に発展したらしい。

あぁ、憧れるオフィスラブ(笑)

その後、加奈は色んなところにデートで連れて行った貰ったとか、色んな美味しい物を食べに連れて行ってもらったとか惚気だし、更に私たちはキャアキャアする。

加奈は私たちに内緒にしていただけで、なんと2年も前から彼と付き合っていたと言う。

水臭いなと言いながらも、私は加奈の笑顔を見ているだけで幸せになった。

百合と久美が彼の名前やどこに住んでいるのか、また写真は無いのかと畳みかけるように突っ込む。

私が中学の同窓会で受けたのと同じく、根掘り葉掘り聞きたがるのはみんな普通の事なんだと軽く驚いた。

ところが途端に加奈の口が重たくなった。

「彼はどこに住んでるの?」

「んーっと...それはちょっとね...」

「彼の名前は? 写真見せてよぉ~」

「いやぁ...、それもちょっとねぇ...」

長年の付き合いなので、さすがに加奈が嘘をついているとは思っていないが、私はよっぽど言いたくないんだろうな程度にしか感じなかった。

世の中には聞かれもしないのに細かいところまで言いたがりな人もいれば、言いたくない人もいっぱいいますからね。

すると百合が何かに気が付いたように眉間にしわを寄せた。

「加奈...、その彼って結婚してんの??」

私はびっくりした。

そういう発想が全くなかったので、「えっ!」と声をあげて加奈の顔を見た。

もうその後は、百合と久美から「絶対にやめとき!」と加奈への怒涛の説教が始まった。

「もう! かづからも何か言ぃよ!」

「うちらの中で唯一の既婚者なんやから!」

百合と久美から言われるものの、基本私は「バレなきゃいいんじゃないの?」と思うタイプなので、加奈に説教をするつもりが無い。

百合と久美は、加奈に考え直すように声を荒らげながら説教を続けている。

「もう! かづもなんか言うたりよ!」

百合が私に詰め寄るように言う。

私は私の意見として言った。

物凄く個人的な考えだが、結婚したからと言って一生他の人に心を揺れ動かすこと無くしろは無理な話だと思っている。

ただそれを実際の行動に移すかどうかは理性の話だし、行動に移すのであればパートナーに絶対にバレないように、ましてや相手が既婚者だと知っての上なら、それがバレないようにするのが浮気のルールだと思っている。

それが出来ない不器用な奴なら、そもそも浮気なんかすんなって話だし、本気になるならバレる前にきっちりと離婚してからご自由にって思っている。

いくら仲のいい友達であっても、こうやって喋ってしまうほど頭がお花畑になっている加奈には、言っても無駄だと思った。

周りから反対されればされるほど、恋は燃えるものだということは有名な話ですから。

この日はこの話だけでお開きになったが、百合と久美は納得がいかず、加奈とは縁を切ったと後で聞いた。

ただ加奈はこの時に私が加奈を援護してくれたと思ったようで、その後も経過報告のように連絡をくれてはいたが、同窓会に参加する事は無くなった。

加奈は例の彼とはその後すぐに別れたものの、次にできた彼も、そのまた次にできた彼も既婚者だった。

「私...、好きになる人みんな既婚者やねん...」

聞いていると、加奈はまるで自分が悲劇のヒロインのようだ。

「ご主人の会社で独身で誰か良い人がいたら紹介してもらわれへん?」

「あんな加奈、今まで付き合う人付き合う人みんな既婚者で、ずっと愛人を繰り返してきて、それを知ったうえで『良い人』を紹介することは出来へんで?」

それを最後に加奈から電話が来る事は無かった。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終わり、夫と2ニャンと暮らしている結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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