20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
離れて暮らす結婚4年目の次男から久しぶりの連絡を受けた中道あんさん。近況を報告しあっていると、「弁当を作って会社に持って行くようになった」と教えてくれてびっくり!
【前回】冷蔵庫や食費がスッキリ! 食いしん坊の私が捨てた「3つのこだわり」
【最初から読む】仕組みを作って安心。ひとり時間が多い親の見守り/中道あん
まだ転職して半年にも満たない次男から仕事帰りにLINE通話をもらいました。
次男は結婚して4年。
子どもは3歳になる女の子がひとり。
共働きで家事も育児も協力してやっているようです。
大阪と東京という簡単にはいけない距離ということもあって、コロナ禍では会える機会もいっそう少なくなりました。
でも、もう大人だし息子の生き方に口をはさむ必要はありません。
こうして、たまには声を聞かせてくれると嬉しいものです。
お互いの近況報告をしていると、「弁当を作って会社に持って行くようになった」と教えてくれました。
「え? お弁当? 誰が?」「俺が!」「自分で作っているの? 偉い!」まさか息子が弁当男子デビューとは驚きました。
大学を卒業して入社した企業は業界最大手でした。
福利厚生が充実し家賃補助もあるので驚くような家賃が高いマンションにも住んでいました。
それに合わせるかのようにお金を使っていたそうです。
ただ、転勤族だったために、いずれは単身赴任というライフスタイルになることは間違いない。
授かってみてわかる親になるということ。
子育ては夫婦揃ってしたいという思いに変わり、あっさりと新しい企業に転職し東京へ。
すると家賃補助も少なく、都心の暮らしは生活コストも跳ね上がったそうです。
これまで何も考えず浪費していたけれど、暮らし方を見つめなおし無駄な支出をやめるようにしたと。
その一つがランチ代。
1000円に抑えたとしても月に2万円。
コーヒー代も毎日500円ほど使っていて、それだけで1万円とバカにならない。
お弁当を作れば節約できると考えたようです。
朝30分早起きして、冷凍してある作り置きのおかずをチン、ウインナーと卵焼きを作るそうです。
もちろん奥さんの分も一緒に。
淹れたコーヒーはポットに。
こうすればいつでも温かい飲み物を口にできていいといいます。
多分、お箸箱を洗うのが面倒なのでしょう。
お弁当のコンセプトは「爪楊枝でも食べられること」だとか。
ご飯はおにぎりを作り置き、冷凍庫で保存。
毎朝レンチンしているそうです。
おかずだけなら刺して食べられるものでも大丈夫そう。
よく考えたなと思いました。
ここまで聞くといったいどんなお弁当なのか見たくなり、ランチタイムにお弁当画像を送ってもらいました。
「まぁ、ちゃんとバランスが取れている」と感心しました。
お弁当箱の中は赤・黄・緑とカラフル。
丸いフライパンで作った卵焼きは焦げていて見栄えは悪いのですが、それは食中毒を気にして焼きすぎている模様。
自分のお弁当作りをふり返ってみれば、20年以上作り続け、多い時には5つ作っていました。
朝から夕飯作りのような忙しさだったことを思い出しました。
いかに手際よく作るかはコツが必要です。
お弁当デビューしたての息子に、お節介だと思いつつも、先輩としていくつかのアイデアをレクチャーして、人気お料理ブロガーさんを紹介しました。
そういえば...美容室でこんな話を聞きました。
息子が自分の革靴を磨いていると知って悲しくなったお客さん。
お嫁さんに「うちの息子にそんなことはさせないで」とお願いしたんだそう。
母親にとって息子は特別な存在です。
気持ちは本当によくわかります。
以前は家事は女性がするものした。
でも、あなたは変わってないけれど、時代は変わっちゃったんです。
誰が家事をしたっていい時代になったからこそ、掃除代行や作り置き代行などのサービスが人気なのです。
まず「自分を変えなくちゃね」と思う50代です。
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