「仕事中のお昼休憩は、息抜きやリフレッシュのために必要だと思います。でも、趣味も楽しみたいからといって『きっちり2時間』休憩を取る人って非常識ですよね?」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■「お昼休憩は2時間ほしいです」と言い出したインターンシップの大学生
以前、私の職場に来た大学生のA君(当時21歳)の話です。
A君はインターンシップ生として、1カ月の予定で職場体験にきました。
ところが、A君の食習慣にはちょっと問題があったのです。
インターンシップ初日、お昼近くになり指導係だった私はA君に声をかけました。
「そろそろお昼にしましょうか。社内で食べても外に食べに行っても、1時間の休憩時間は好きにしてもらっていいですよ」
すると、なんとA君はこう言ったのです。
「僕の趣味は『食べ歩き』なので、お昼休憩は2時間必要なんですよね。周辺のお店を巡り、味わって食べるから2時間はかかるじゃないですか」
「食べたあとは、すぐにSNSに上げるんです。だから2時間は絶対必要じゃないですか」と、当然のように言われて私は面食らいました。
それでも私は、初日だしちゃんと1時間で戻ってくるよね? 常識的に考えて大丈夫だよね...と無理やり信じ込み、A君を昼休憩へ送り出しました。
■甘かった! 最後まで自分のスタイルを通したA君
しかし、A君は宣言通り、2時間後にランチから戻って来たのです!
私はすぐに上司に報告しました。
私よりもさらに呆れ果てた上司は、すぐにA君の大学に連絡しました。
大学の先生はA君に「なんて非常識なんだ! 君の行為は大学にも迷惑をかけているんだぞ!」と、厳しく注意したそうです。
ところがA君は「僕はランチに2時間かかるから仕方がないんです!」と逆ギレしたそう。
結局、A君はインターン中の1カ月「2時間のランチ」を続けました。
何度、私や上司に注意をされても...。
ただ、A君は仕事については一生懸命で覚えもいいのです。
私を含めた全員が、A君の仕事ぶりと2時間ランチのギャップに、ついていけませんでした。
同僚がA君のSNSを見ると、毎日ランチ後すぐ「今日はここでランチ」という投稿とともに、「#ランチ好きさんと繋がりたい」などすごい数のハッシュタグが並んでいたとか。
そんなA君、インターンシップ後に「この会社で働きたい」と自ら希望してくれました。
ですが、すでに限界だった上司は即座に断りました。
その後、風の便りでA君がとある大企業に就職したと聞きました。
就職の面接で、ランチ時間がどれくらいか聞く人はなかなかいないと思います。
就職先で、Aくんは2時間のランチ時間を確保できているのか? そこがとても気になります。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。