<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん
性別:男性
年齢:61
プロフィール:地方都市で再任用の公務員をしている61歳の男性です。娘(28歳)の「私、結婚します」の言葉を待ってはいるのですが。
いまではすっかりアラサーの娘は、浮いた話もないまま中学校教師となりました。
結婚することだけが幸せではないと分かってはいるのですが、やはり親としては家庭を持つことも考えてほしいと思ってしまいます。
いまのところ兆しもなく、これまでもそうした異性関係の話は聞いたことがありません。
ところがごく最近、そんな娘にも想いを寄せていた先輩男子がいたことが発覚しました。
娘が高校1年のときのことですから、ざっと12年前のことになります。
なぜそんなことがいまさら分かったかというと、娘が高校時代の同級生の結婚式に出席したあと、ぽろっと話してくれたからです。
娘は高校時代に所属していた美術部に、それなりに親しくしていた先輩男子がいたようでした。
当時は私を含め、家族は誰もその存在を知らず、娘もなんとなく憧れているレベルだったとのことでした。
しかし、そのことに気づいた同級生がいました。
その頃、娘が親しくしていたA子さんです。
「さち(娘のこと)、先輩のこと好きらしいですよ。先輩はどう思っているんですか?」
なんとA子さん、娘に相談もなく、件の先輩男子にいきなり代理告白してしまったのです。
実はA子さん、この先輩男子のことを密かに思っていたらしく、友だち思いの自分を演出しようとしたのと、意中の真意を探るためにそんなことをしたようです。
突然聞かれた先輩が、実際どの程度娘のことを意識していたかは推し量るべくもありませんが、いきなり聞かれたため返答に困ってしまいました。
「やっぱだめですか? じゃあ、さちに伝えときますね」
その様子を見たA子さんは、さっと話を切り上げてしまったそうです。
しかし、A子さんは娘にこのことを伝えることはありませんでした。
ところが、当の先輩は娘との関係を気まずく感じてしまったようで、前のように気軽に話すことがなくなってしまいました。
娘も、理由は分からないながらも自分を避けるようになった先輩に気まずさを感じ、なんとなく疎遠になってしまったとのこと。
この話をなぜいまさら娘が知ったかというと、先ほど話した同級生の結婚式というのがこのA子さんのもので、その相手はなんと件の先輩男子だったのです。
2人はその後、ちゃっかりと付き合い始め、結婚に至ったわけです。
そこに共通の友人として娘が招待され、友人たちとの話の中で明らかになったことでした。
「さちも複雑だよね。いまだから話せる話だけどさあ...」
娘とA子さんの共通の友人だったB子さん(28歳)が、結婚の裏話として暴露したわけです。
結婚式から戻った娘は、ここまでの顛末を呆れたように話してくれました。
「まあ、どうでもいいけど、先輩が思ったより冴えない感じのおじさんになってたのが救いかもね」
娘の本心は...どうなのでしょうか?
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