<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ガラパゴス
性別:男性
年齢:60
プロフィール:健康には気をつかって運動は大好き。新しいものが好きで何かやりたいことがあれば実践してみたくなるシニアフリーターです。
2023年、私の父は97歳、母は87歳になります。
どちらも身体的な健康状態は保たれているので、介護が大変などという悩み事は今のところありません。
ですので、これは贅沢な悩みなのかもしれませんが、100歳に近づくにつれて父の性格が段々と粗暴に変わってきていることに悩んでいます。
母も最近、怒りっぽくなってきている父に困っているようです。
私にできることを考える日々が続いています。
父は建築系の自営業をしてきて、十分な老後資産は持っています。
母はその父に寄り添い、かつ自分でも小さな仕事を続けるなどして、私が知る限りでは2015年あたりまでは、平和な老後生活を過ごしているように見えていましたし、実際そうだったはずです。
ところが、ここ5年ほどの間に父の態度が急変しました。
自分の思い通りにいかないと怒るのです。
例えば、母が外出していて、戻る時間が少々遅れたり、食事の量が思っていたものと違ったりすると、ものすごく怒ります。
母に手をあげることもあります。
「言った、言わない」の揉め事も日常茶飯事となってきました。
父の耳が遠くなったことも関係していると感じます。
補聴器をつけてもよく聞こえないらしく、相手の言っていることが分からないのは相当ストレスが溜まるのでしょう。
とはいえ、その鬱憤の矛先となる母はたまったものではありません。
母のストレスもかなり溜まってきたようです。
昭和の時代を乗り越えて幸せに暮らしてきた2人が、どうして90歳を境にこのような苦労をすることになってしまうのでしょう。
私にできることはそれほど多くはないでしょうが、まだまだ幸せに過ごして欲しいです。
両親は車で20分くらいの距離に住んでいます。
自分のできることとして、訪問回数を増やしました。
それまでは年に2度ほどの訪問でしたが、2021年から最低月1回の訪問をするようにしました。
母はまだまだ元気ですが、父の様子に愚痴をこぼすようになっています。
その話を聞いてあげるだけでも、ストレス発散の効果があるかもしれません。
また、私が50代の頃までほとんど父とは面と向かって話してきませんでしたが、このところ昔話で盛り上がれるようにもなりました。
耳が遠いので大きくゆっくりと話しかけます。
世間的には、両親が100歳近くまで健在なのは幸せなことです。
年老いると人間は変化していきます。
そんな両親に合わせるように、子どもである自分も変化していくことが、肉体的な介護同様に大切に思えるようになってきました。
これからが「親孝行本番」になるでしょう。
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