日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで月刊誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「両親がケンカするたび私は判断を求められます」というお悩みに、夫婦カウンセラーの立木ミサさんが答えます。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年1月号に掲載の情報です。
【お悩み】
両親がケンカするたび私は判断を求められます
両親の仲の悪さにうんざりです。
お互い何十年と一緒にいるのに、同じようなところで引っ掛かり、同じように反応して、ケンカしています。
近年は感情のコントロールができなくなってきて、お互いさらにゆずらない状態です。
しかも、2人きりのときだけでなく、娘の私や母のきょうだいがいる前でヒートアップします。
どうやら相手が悪いとジャッジをしてほしいようですが、周囲からすればどっちもどっちです。
何か、気付きがあるような言葉掛けをしたいです。
長崎県 Tさん(55歳)
【おこたえ】
親の愚痴は火に油を注ぐか、持ち上げるか
娘さんの立場としては「両親仲良くしてほしい」。
そんな子の心、親は知らず...なのですね。
試してほしいのが、お父さんが愚痴を言ってきたら「それはお母さんがひどい! そんな妻は離婚してしまえばいい。もう娘の私は十分大人なんだから、何も心配ない、大丈夫よ、離婚しても」と言い、お母さんが愚痴を言ってきたら同じように言ってみる。
「どっちもどっちだからまあまあ」と正論を言っても、多分ご両親は応援、共感してほしいのでしょうから、逆に火に油を注いでみると親夫婦が気付くことがあるかも?
私事ですが母が40代の頃、頻繁に父の愚痴を言うので、聞くのにうんざりして「そんなに嫌なら離婚してもいいわよ」と言ったところ「そうは言ってもお父さんもいいところがあってね...(もごもご)」と愚痴が止まりました。
なーんだ犬も食わないヤツだったのか、という経験が私自身あります。
または「私にとってはお父さんもお母さんも、理想の夫と妻に見えるけどなぁ...お手本なのに」とよいしょ! してみる。
少し過激な言葉を掛けてみると気付くことがあるかもしれません。
ケンカの中身は、多分犬も食わない類だと思うので心配しなくて大丈夫です。
●立木ミサさん(夫婦カウンセラー)
※画像はイメージです。