日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「年上の方の仲間入りは難しい...」というお悩みに、ノンフィクション作家の松原惇子さんがアドバイス。さて、あなたはどう思われますか?
【お悩み】
年上の方が多いサークルの仲間にうまく入りたい
退職して、第2の人生がスタートしました。
人間関係も新しい出会いも少し楽しみにしながら、同世代が多いと思われるサークルやボランティアに参加しています。
そんななか、最近感じることは、年上の方の仲間入りは難しいということです。
すでに皆さん、仲間ができていて、新人はなかなか溶け込めないのです。
ちょっと話しかけると「あなたは若いから...」とよそよそしい態度を取られます(確かに、外見は実年齢より若く見られることは多いのですが...)。
活動的なシニアの仲間入りのコツ、のようなものがあれば教えてください。
東京都 O・Kさん(72歳)
【おこたえ】
まずはめげずに低姿勢で。趣味の教室がおすすめです
いままで、地域の方たちと付き合ってこなかった人が、その土地の活動グループの仲間に入れてもらうのは、実際とても難しいことです。
あなたは若く見られて断られたようですが、私の80歳の知人は「お年なので」と断られたと言っていました。
ということは、あなたは転校生みたいなものなんですよ。
でも、そこでめげていたら、だめですよ。
まずは、低姿勢で、みんなのやりたくないようなことを率先してやることです。
「トイレ、私掃除します」「その段ボール運びましょうか」と。
地域のグループというのは、ボスがいて、取り巻きがいて、よそ者を排除しようとする猿山みたいなもの。
猿山の仲間に入りたいのなら、そうするしかないわね。
私も地域デビューしようと思ったことがあったけど、うるさそうなオヤジがいたので、すぐに引き返してきました。
もしあなたが、新しい出会いを求めるなら、趣味の教室に通うのがいちばんいいと思う。
年代問わず、作業を楽しむことに集中できるので、すぐに仲間ができるわよ。
年上の方の集団は年上の方に任せたほうがいいと思います。
●松原惇子さん(ノンフィクション作家)
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