みんなのケア

夏バテ予防のため、「暑さに強い体」になる習慣を! 千葉大学医学部附属病院の並木先生がレクチャー

《夏バテ体質「下半身型冷え性」とは?》

上半身にエネルギーの「気」が集まってのぼせた状態になると、下半身は「気」の循環が妨げられて血の巡りが悪くなります。上半身は暑いのに腰から下は寒いのが特徴です。少し体を動かし、ぬるめのお風呂に入るなど血の巡りを良くすることが改善に役立ちます。

夏バテを予防するためにやっておきたいこと

季節の食材を使った食事を

夏バテ予防のため、「暑さに強い体」になる習慣を! 千葉大学医学部附属病院の並木先生がレクチャー 2207_P081_01.jpg

旬の食材には水分を補い余分な熱を放出するなど、健康に役立つ働きがあります。ただし、冷やし過ぎには注意しましょう。

冷たい飲み物は避け、常温のものを。白湯でもよい夏バテ予防のため、「暑さに強い体」になる習慣を! 千葉大学医学部附属病院の並木先生がレクチャー 2207_P081_02.jpg

夏バテの食欲不振やのぼせなどは冷たい飲み物が原因。夏でも温かい飲み物もとるように。

すき間時間に、ちょっとした運動を夏バテ予防のため、「暑さに強い体」になる習慣を! 千葉大学医学部附属病院の並木先生がレクチャー 2207_P081_03.jpg

「運動しなきゃ」と身構えず、家事の合間に、こまめに体を動かしましょう。

ぬるめのお風呂にゆったり浸かる夏バテ予防のため、「暑さに強い体」になる習慣を! 千葉大学医学部附属病院の並木先生がレクチャー 2207_P081_04.jpg

入浴は自律神経を整えるのに役立ちます。夏でもぬるめのお風呂にゆったり浸かりましょう。

その他に
ぐっすり眠ることも夏バテ予防になります。寝室環境を快適に整えて睡眠時間の確保を。

東洋医学の観点から

ツボ押しで体質改善

血流改善のツボ押しも夏バテ予防に役立ちます。気持ちが良いと感じるところは優しく、硬いところは血流が悪くなっているので、少し強めに。押す目安は5秒程度。

血海夏バテ予防のため、「暑さに強い体」になる習慣を! 千葉大学医学部附属病院の並木先生がレクチャー 2207_P081_05.jpg

ひざのお皿の上側の内側角から指3本分ほど上がったところ。

太渓夏バテ予防のため、「暑さに強い体」になる習慣を! 千葉大学医学部附属病院の並木先生がレクチャー 2207_P081_06.jpg

足の内くるぶしとアキレス腱の間の少しへこんだところ。下半身や腹部の血流改善につながる。

取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

<教えてくれた人>

千葉大学医学部附属病院 和漢診療科長・診療教授
並木隆雄(なみき・たかお)先生
1985年千葉大学医学部卒。帝京大学附属市原病院心臓血管センター講師、千葉県立東金病院内科部長などを経て2011年より現職。日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医。

この記事は『毎日が発見』2022年7月号に掲載の情報です。
PAGE TOP