「結婚して専業主婦になった私は近所でパートでもしようと思い、勤め先を探していると、店の前に募集の紙を貼り出していた洋品店を発見。店の中に入り、『募集の紙を見たのですが』と告げると、拍子抜けするくらいあっさり採用されたのです。早速翌日から働くことになったのですが...」

「パート2人が急に辞めて困ってたのよ」と言うオーナー

今から30年前くらいのことです。

私は20代後半で結婚して、勤めていた旅行会社を辞め、専業主婦になりました。

半年くらいたつと家事にも慣れて、近所でパートでもしようと思い立ちました。

探していると、近所の商店街の洋品店のパート募集の貼り紙を見つけました。

年配女性用の洋服や小物、バッグなどが置いてあるこぢんまりとした店です。

店の中に入り、「募集の紙を見たのですが」と店の女性に言いました。

その女性は50代前半くらいの上品な方で、どうやらその人がオーナーのようです。

「あ、明日から来れる? 店は朝9時30分から夕方の7時までなんだけど、何時から何時まで働けますか?」

「平日の9時30分から4時くらいまででお願いしたいんですが」

「それでいいよ。明日から、来てね」

拍子抜けするくらい、あっさり採用となったのです。

履歴書を持って、次の日から洋品店でパートすることになりました。

その店は、もともとオーナーと、30代のパート女性2人で切り盛りしていたそうなのですが、急に2人とも辞めたので困っていたとのことでした。

朝出勤すると、まず店の掃除をします。

常連のお客さんが来ると、オーナーはおしゃべりに夢中になり、「ちょっとコーヒー飲んでくるから、お店の方お願いね」と出ていきます。

そんなに忙しい店ではないので、1人でも十分なのですが、そのまま夕方くらいまで帰ってこないこともしばしばでした。

お昼は1時間休憩との話でしたが、店を空けるわけにもいかず、私はいつもおにぎりかパンを持っていき、店のレジのところで食べたりしていました。

夕方は4時までという契約だったのに、オーナーが帰ってくるのが5時近くのときも...。

謝ってくれて残業代も払うと言うのですが、夕食の準備などもあり困りました。

そこで、もう1人パートを雇うことになり、30代の主婦が採用されたのですが...。


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