「人手不足」「売り手市場」とニュースは繰り返すけれど、それは私のような50代にも当てはまるのでしょうか。3年前に夫を亡くし、働くしかなくなったフカユキさん(50歳)。半年で20社に応募しても、再就職の道は険しいままです。
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3年前、夫を病気で亡くしました。残されたのは、高校生と中学生の二人の子どもと、私。
私の老親には持病があり、義母にも介護が必要です。悩む余裕もなく、「私が働くしかない」――それが、残された唯一の選択肢でした。
とにかく、すぐにお金が必要でした。時給が高いこと、年齢のハンデが比較的少ないこと、すぐに働けて週払いが可能なこと。その条件で見つけた派遣の仕事を、半年前から始めました。
仕事があるだけありがたい。頭ではそう分かっているのに、先のことを考えると、夜も眠れない日があります。50歳という年齢を思えば、いつ「明日から来なくていいよ」と言われてもおかしくない。横になって目を閉じても、浮かぶのは悪い想像ばかりです。
面接までこぎつけても、立ちはだかる「年齢の壁」
中高年になると、派遣先の選択肢はぐっと狭まります。募集の多くはアルバイトかパート。「社員登用制度あり」と書かれていても、その実態はよく分かりません。
この半年で、20社ほどに応募しました。5、6社は面接にすらたどり着けず不採用。残りも、「採用する気があるんですか?」と聞きたくなるほどやる気のない対応をされたり、「正社員登用制度あり」と銘打ちながら、質問するとトンチンカンな答えが返ってきたり。「面接のみ」の求人で当日いきなりペーパーテストが行われ、落とされたこともありました。
売り手市場、人手不足――ニュースでそう聞くたびに、あれは一体どこの話なのだろう、と思います。若い人や新卒なら、そうなのかもしれない。でも、これといったスキルもない50代の私には、まるで別の世界の話のように聞こえるのです。
それでも、月20万円を稼がなければ
最優先しなければならないのは、悲しいけれど、お金の問題です。やりがいでも適性でもなく、まず経済的なことを一番に考えざるを得ません。最低でも月に20万円弱がないと、我が家の家計はとたんに立ち行かなくなります。
今の派遣を続ければ、時給1,450〜1,700円で、20日働けば月20万円には届きます。けれど、何の保障もありません。これから進学を望む子どもたち、ガンが見つかって入院・手術の費用がかかる義母。二つを前にすれば、しばらくは自転車操業で働き続けるしかないのでしょう。
それでも、少しでも時間があれば、今日もまた面接の予約を入れる電話をかけます。そうでもしていないと、落ち着かないのです。

