現代家庭の問題を凝縮した「うずら男」モラハラ夫に出会った妻に救いはある?【著者インタビュー】(7)

あすかがそろそろ働きに出たいと考えていると、その様子に気づいた和史はスーパーでうずらの卵を買ってきて「それ育ててよ」とあすかに孵化を命じます。外に働きに出ることを諦めさせるために、和史は転卵の世話が必要な卵を買ってきたのでした。

現代家庭の問題を凝縮した「うずら男」モラハラ夫に出会った妻に救いはある?【著者インタビュー】(8)

しかし、このうずらが孵化してあすかがその世話に追われるようになると、ふたりの関係に変化が訪れるのでした...。

著者・前川さなえさんインタビュー

──よくある「夫のモラハラに悩まされる妻の物語」かと思いきや、予想もしない展開に驚きました。この物語を描いたきっかけについて教えてください。

前川さなえさん:担当編集さんから「こういうことに悩んでいる方がいまして」というお話をいただいたことがきっかけでした。その内容があまりに強烈だったのでどう漫画に落とし込めば...!? と考え込んでしまいました。

現代家庭の問題を凝縮した「うずら男」モラハラ夫に出会った妻に救いはある?【著者インタビュー】(9)

──あすかも和史も家庭環境に問題があった過去があり、それが夫婦のいびつな関係の原因として描かれています。「アダルトチルドレン」「モラハラ」「ワンオペ育児」など、現代の家庭における問題が描かれた作品ですが、この作品で最も読者に伝えたかったことはなんでしょうか?

前川さなえさん:どんな家庭も「外部から見える側面だけでは実際の家庭の事情はわからない」ということでしょうか

現代家庭の問題を凝縮した「うずら男」モラハラ夫に出会った妻に救いはある?【著者インタビュー】(10)

──この作品はセミフィクションだと伺っています。終盤はかなり異様な夫婦愛が描かれているのである程度フィクションを交えているとは思うのですが、どのあたりまでが実話なのでしょうか。

前川さなえさん:モデルとなった方からいろいろお話をうかがったのですが、実は前半のモラハラ描写の多くは取材を元に描いた実話だったりします。物語の終盤、夫婦関係が歪んでいくあたりからはさすがに創作が入ってくるのですが、妻や子どもたちがが救われてほしいという思いで描きました。

──あのモラハラ描写は実話なんですね...!? それでは最後に、読者の方にメッセージをお願いいたします。

前川さなえさん:普通のモラハラ漫画だと思って読み始めた方は、びっくりさせてスミマセン。でも「セミフィクションとはいえこれは盛り過ぎだろ」と思われるようなエピソードの多くが取材に基づく実話の部分だったりします。それをふまえて読み返すと二度怖いかもしれません...!

現代家庭の問題を凝縮した「うずら男」モラハラ夫に出会った妻に救いはある?【著者インタビュー】(11)

   *   *   *

読み進めるほどに「これ、どこまで本当!?」とページをめくる手が止まらない『うずら男』。ここで紹介したもの以外にも、モラハラかまって男・和史の"ヤバすぎる"エピソードはまだまだあります。
普通のマンガに飽きた方にこそ手にとっていただきたい作品です。

取材・文=レタスユキ

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています