ほのぼの育児漫画家の新境地! フォロワーもザワついた異色ホラー「モラハラうずら夫」とは【著者に聞く】
子どもたちのワンオペ育児、まるで子どものようにかまってほしがる夫の世話、それに加えてうずらの雛たちの世話...。このうずらの登場によって、夫婦の関係は予想もしない方向へ変化していくことになるのです......。
作者・前川さなえさんインタビュー
――これまで前川さんは「ぷにんぷにんぷ」などの育児コミックエッセイを描かれていましたが、今回のようなオリジナルの長編ストーリー漫画を描かれたのは初めてですよね。描いてみて気づいたこと、難しかったこと、あるいは楽しかったことなどあれば教えてください。
前川さなえさん:ショート漫画は創作で描くこともありましたが、ここまでの長編でオリジナルというのは初めてでした。さらにジャンル的にも今までの自分の作風とは大きく違うので......。今回、軸はホラーなので担当さんにギャグを封印されていたのですが、根がお笑い漫画家なので、無意識にギャグ要素を入れ込んでしまっていたようでよく注意されました(笑)。
――そうだったんですね(笑)。本作は、夫婦間のモラハラや共依存といった、センシティブな問題を扱っています。執筆にあたって、特に配慮した点や、難しかった点はありますか?
前川さなえさん:作中で明言していないですが、夫には発達障害があり、妻はそれによって精神的に不安定な状態に陥っていくという設定でしたので、関連書籍などを読みあさって勉強しました。適当な想像で描いてはいけない内容だと思ったので。
――今回の作品は、読者や周囲の方の反応はいかがでしたか? どんなコメントが多かったでしょうか。
前川さなえさん:やはり「モラハラ夫に本気でムカついた」とか「ホラー描写がこわかった」というコメントが多くて、今までの作品だと寄せられたことのない感想ばかりで新鮮でした。
――今回の作品は夫婦のいびつな関係を描いたストーリー漫画でしたが、今後挑戦してみたいテーマはありますか?
今回の漫画でも「毒親」に触れるエピソードがありましたが、親子関係についても掘り下げると深い深いテーマなので機会があれば挑戦してみたいです。描いていく上で身につまされることもいろいろ出てきそうでこわいですけど......!
といいつつ、料理系や動物系のほっこり漫画もやはり描きたいです(笑)
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ユーモラスでほのぼのした育児エッセイで知られる前川さんが挑んだ、まさかの異色作品。夫婦の間にある歪んだ愛情を描き、家庭という閉鎖空間の中で生み出される心の闇にも迫っています。変幻自在な表現力を見せる前川さんの、今後の活躍にも注目です!
取材・文=レタスユキ


