肝臓を保護して、抗がん作用も!値段も手ごろなスーパーフード「ごま」の魅力
【基本のごまは3種類!】
皮の色の違いで風味も変わります
白ごま
世界各地で生産されている、もっともポピュラーな品種。
黒ごまより脂質の量がやや多いため、ごま油の原料としても使われています。
マイルドな風味と色合いで、さまざまなお料理に合わせやすいごまです。
金ごま
明るい黄金色の外皮からこう呼ばれます。
ごまのなかでも際立って香り高く、コクも豊か。
希少な高級品として、懐石料理などに多く使われるごまです。
トルコ産が有名ですが、近年は国産も増えています。
黒ごま
お料理のアクセントになる外皮の黒色は、アントシアニンという抗酸化物質によるもの。
わずかな差ながら、ほかのごまより抗酸化力が期待できます。
香りが強い一方、脂質は少なくあっさりした味わいです。
ひと粒に「抗老化」パワーがぎっしり!セサミンのすごい力
ごまが「すごい!」といわれる理由は、ごま特有の成分「ゴマリグナン」にあります。
ごまひと粒のうち1%ほどの微量成分ですが、その中に健康パワーがぎゅっと詰まっているのです。
代表的なものが、「ごまの栄養素」「若々しさをサポートする」としてよく知られるセサミン。
じつはゴマリグナンの成分のひとつで、なかでもとくに含有量の多い物質です。
このセサミンをはじめとするゴマリグナンには、高い抗酸化力が認められており、次のような働きを持つことがわかっています。
・ 細胞の炎症を抑える......ここでいう「炎症」とは、皮膚が赤くかぶれたりすることではなく、体内の細胞が「炎症性物質」を分泌することです。炎症が起きると、細胞や、細胞核の中のDNAが傷つけられ、あらゆる病気の原因になりますが、ゴマリグナンにはこれを抑える「抗炎症作用」を持つ成分があります。
・ 肝臓を保護する......セサミンは、肝臓まで届いてから抗酸化物質に変わり、肝臓を保護する働きがあります。
・ 抗がん作用......細胞の異常増殖やがん細胞の転移を抑えたり、異常を起こした細胞のアポトーシス(自滅)を促したりする作用があります。
小さなひと粒ひと粒のなかに、これだけのパワーを秘めている食材はごまだけでしょう。
【ゴマリグナンの主要成分】
セサミノールグルコシド
水溶性。体内に入ると、酵素の作用でセサミノールに変わり、抗酸化性を持つようになる。
セサモリン
脂溶性。セサモリン自体に抗酸化性はないが、焙煎、精製の過程でセサモール、セサミノールに変わり抗酸化 性を持つようになる。
セサミン
脂溶性。セサミン自体に抗酸化性はないが、肝臓まで届くと抗酸化物質に変わる。
医師が考案した6種の食材を混ぜた「抗酸化ごま」の紹介からごまを使った45のレシピまで4章に渡って丁寧に解説されています
伊藤明子(いとう・みつこ)
二児の母として子育てしながら47歳で小児科医になる。現在も医師として働きながら、NPO法人を通じて食をテーマにしたワークショップを定期的に開催。テレビや本など多くのメディアで幅広く活躍している。


