千葉県市川市にある鍼灸マッサージ治療院「やすらぎ治療室」。その院長である「やすらぎさん」こと冨森猛さんが保護したのは、生まれつき右後ろ脚がない一匹の三毛猫・ミケちゃんでした。
『続 ミケちゃんとやすらぎさん』(KADOKAWA)は、保護されて以来、看板猫として多くの患者さんを癒してきたミケちゃんと、彼女を家族として迎えたやすらぎさん、そして周囲の人々が紡ぐ、かけがえのない絆の物語です。少し切なくて、でも心が温まるエピソードに触れてください。
※本記事はやすらぎさん、にごたろ著の書籍『続 ミケちゃんとやすらぎさん』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
大家さんへのお手紙
外猫だったミケちゃんを治療室内に招き入れ、寝泊まりさせることは出来ましたが、実はここはペット不可の賃貸物件。常に罪悪感に苛まれていました。
ある日、思い切って、都内にお住まいの大家さんにミケちゃんを室内に入れていること、そして今の生活を続けさせてほしい旨のお手紙を書きました。
あんなに心を込めて、必死の思いで手紙を書いたのは初めてです。
「ルール違反です。猫を飼い続けるつもりならただちに退去してください」最悪そう告げられることも覚悟していました。
「そうなったら仕方ない。ペット可の物件を探すしかない。もうミケちゃんと離れることは出来ない...」
しばらくして大家さんからお手紙をいただきました。
「地域に受け入れられて室内でも良い子にしているミケちゃんをこれからも是非大事にしてください」
思わず胸が熱くなりました。








