寄崎まりを先生がお答えします! 鳥さんと楽しく暮らすには?
『トリ扱い説明書』の監修をしている「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生にもお話を訊きました。
――鳥さんをペットとしてお迎えする人が増えていると聞きました。
寄崎まりを先生(以下、寄崎) 近年、鳥さんをペットとしてお迎えされる方が増加しています。小鳥病院にもヒナをお迎えし、健康診断を受けにいらっしゃる方が増えました。どうやら、在宅勤務が増えたことがきっかけのようです。「実はヒナをさし餌で育ててみたかったけど、今までは仕事があってできなかったんですよ」とおっしゃっている方もいました。
――先生が鳥さんのとりこになったきっかけを教えてください。
寄崎 小学校3年生の時に母が2羽の文鳥をお迎えして以来、完全に鳥という生き物のとりこになりました。それが高じてついには、自分の生涯をささげる職業にまでなってしまいました。現在は鳥専門の動物病院「森下小鳥病院」の院長として、日々さまざまな鳥さんと接しています。
――先生にとって、鳥さんの魅力はどのようなところでしょうか?
寄崎 最近では、YouTubeやX(旧Twitter)などで多くの動画がアップされているので、鳥さんの魅力をそこで知る人も多くいるでしょう。例えば、「見た目やしぐさがかわいい」「感情豊かで人と心を通わせることができる」「言葉を真似したり、歌を歌ったり、音声でコニュニケーションをとることができる」などたくさんあります。個人的には体のつくりのすばらしさも、心を奪われるポイントのひとつです。空を飛ぶための美しい翼をもち、哺乳類にはない翼を動かすための効率的なシステムを持っているところにも惹かれます。魅力をあげだすとキリがないんです!
――鳥さんをお迎えするとき、注意しなければならないことはありますか?
寄崎 いろいろなことに気をつけてあげなければなりません。人と鳥とは違う生き物だということを認識しておきましょう。一緒に住むにはその違いを理解したうえで、よりよい環境を作ってあげなければいけないと思います。
かわいい漫画やわかりやすい解説を通して小鳥のことをしっかり理解して、一緒に楽しく暮らせるといいですね。